X-MEN:ダーク・フェニックス



【監督】サイモン・キンバーグ
【出演】ソフィー・ターナー/ジェームズ・マカボイ/マイケル・ファスベンダー/ジェニファー・ローレンス/ニコラス・ホルト/タイ・シェリダン/
エバン・ピーターズ/ジェシカ・チャステイン
【公開日】2019年6月21日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
特殊能力を持つミュータントたちで結成されたX-MENは、人類と共存し平和を守っていた。そんなある日、X-MEN最強メンバーのジーン・グレイは、NASA乗組員救出の宇宙ミッション中の事故によって熱放射を浴びてしまい、心の闇に潜んでいた彼女のもう一つの人格ダーク・フェニックスを覚醒させてしまう・・・
 
【感想】
強力なサイコキネシスとテレパシー能力を持つミュータントであるジーン・グレイに別の人格が生まれ破壊衝動に目覚める本作の内容は10年以上前の『ファイナル ディシジョン』でも扱ってる題材であって、原作コミックを知らない自分はそこからジーンの底知れぬ能力や過去等を知った感じではありましたね。・・・ただその当時からやや突飛な設定や散漫になっているストーリー展開も結構目を引きまして、大立ち回りなミュータントアクションだけが際立ってたというのも個人的な印象なんですが、そういったイマイチな部分が多いという記憶も未だ残ってるせいか、本作にも少なからずその残念さが受け継がれているかなぁというのも鑑賞してふと思った次第。

『フューチャー&パスト』で歴史が改変された事でウルヴァリンらが活躍していた2000年初期の旧シリーズから若きプロフェッサーXらが活躍する『ファースト・ジェネレーション』シリーズが確か現時点での正史となっているはずですが、その旧シリーズでのウルヴァリンとジーンの悲劇的な結末などを描いてたファイナルディシジョンとは違う見応えというか観点も確かに今回は見受けられはします。ミュータントの活躍や功績がある程度世間にも認められるようになっている本作では、ミュータントが平等に暮らせる世の中の実現を目指しているチャールズの悲願も現実味を帯びてきているので、そのため他者をあまり顧みないような彼のエゴにも焦点が当たってたように見えましたね。自身の判断のみで物事を解決しようとするゆえに反発や危険も招き、それが結果的にジーンに別人格のダーク・フェニックスを誕生させてしまうので、その過ちを正そうともするチャールズの奮闘は良かったと思います。
けどその一方でもう一人の主人公でもあるジーンの方はと言うと、こちらはあんまり良かったとは言えなかったかなぁと。ダーク・フェニックスの出現によって自制が利かない状態も長いせいか、なんだか行く先々で台風のように暴れるだけの存在にも見えてしまいまして、宇宙で得た強大な力の謎に抗おうとする葛藤は随分と弱くも見えてしまった。・・そして謎ついでにもう一つ言うならば本作のヴィランもそうで、見た感じですとミュータントと全然違うエイリアンのような存在だと思うんですが、詳細が劇中では多く語られないだけに使い方がとても雑というか適当なヴィランに見えてしまったのも残念ですね。それにミュータントと地球外生命体のようなヴィランとの戦いって自分はシリーズの中でもある意味凄い出来事なのでは?と思ってたんですが、当のミュータント達は然程驚くことなくいつも通り戦ってたのでなんか拍子抜けもしてしまったのでした^^;


X-メンチームの中心人物でもあったレイブンを早々に退場させてしまった辺りとかもファイナルディシジョンのサイクロップスの立ち位置と同じに見えてしまいましたし、とにかく登場する色んなキャラクターの『軽さ』も目立ってしまっていた本作。個人的にこういう終わり方を期待していた・・・とかそういう考えは抱いてはいなかったものの、それでも後半あれほどミュータント達も暴れてまた世論が彼らの存在を危険視したのではないか?なんて事も思うと、最後にチャールズが一線を退いて親友とチェスに興じる安息のような終幕と言うのは首傾げにも見えてしまったのでした(汗

4 Comments

ボー  

見ているうちは、

おなじみメンバーでもあるし、まあまあ楽しかったです。
しかし…あの犠牲は気に入らず…
ジーンは名前が悪かった。グレイだけに、心がグレーゾーンに(笑)(笑い事じゃない)

2019/06/27 (Thu) 23:18 | EDIT | REPLY |   
隆  

ジーンはユニークな人でしたね。元々、Xメンのメンバーという事で、才能はあったのでしょうが、彼女の最大の転機とは、力に魅入られた事で、それも、意志無き宇宙に漂う謎の力、という事で、ジーンで無ければならなかったのでしょうか。むしろ、そういった力を管理する人として、ジーンは選ばれたと思いますので、暴走を抑えられるのも、彼女あってこそ、と思うのです。

ジーンを利用しようとするヴィランと、助けようとするXメンで、ジーンはそのはざまで誘惑に立ち向かいながら、仕事を果たしたと思います。ヴィランの女性リーダーも強かったですが、ジーンの動向で、双方の戦局が決まる、という意味では、最大の敵は自分自身だったのだと思います。

2019/06/30 (Sun) 12:46 | EDIT | REPLY |   
風情☭  

こんにちは

このシリーズは大好きだし、最終章だし、現時点で「アベンジャーズ」
シリーズに絡んでいないマーベル作品と、いろいろな点で大きく期待し
たんすけど…残念な結果となりました。
また新たなシリーズを展開しても今以上になりそうな感じもしないんで、
本作を最終章としたのは正解かもと思ってます…r(^^;)

2019/07/03 (Wed) 09:53 | EDIT | REPLY |   
メビウス
メビウス  

気持ちはブルー

>ボーさん♪

レイブンの犠牲は自分も少し不満でした。ファーストジェネレーション世代をあんなに早く退場させていいものかと・・。殉職してしまった時自分の心はグレーどころかブルーでしたよ・・(汗


>隆さん♪

本作ではジーンの他にも物語の鍵を握るエイリアンのようなヴィランがいましたけど、なまじ強かっただけに、原作未読の自分にはその詳細がもう少し欲しかった所だったんですよねぇ。ジーンのメーンストーリーもブレちゃってた気がしましたし、ファイナルディシジョンもそうでしたが、あんまり余計な内容を詰め込み過ぎないようにしてほしかったのも正直な所です


>風情♪さん♪

MCUの枠組みに入っていないマーベル作品は自分もどこか応援(笑)してる部分もあるだけに、本作のX-MENはちょっと内容に粗さが感じて『ファイナルディシジョン』同様イマイチな印象になってしまいました--;
もしまた新しいシリーズを作るのだとしたら、今度こそ方向転換などの名目でMCU加入になっちゃいそうですね。実際そういう噂もSNSでちらほら見聞きしてますので。

2019/07/07 (Sun) 20:05 | EDIT | REPLY |   

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