シャザム!

【監督】デビッド・F・サンドバーグ
【出演】ザッカリー・リーヴァイ/アッシャー・エンジェル/ジャック・ディラン・グレイザー/マーク・ストロング
【公開日】2019年4月19日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
身寄りのない思春期ど真ん中の少年・ビリー。ある日突然彼は魔術師にヒーローの才能を見いだされ、世界の救世主に選ばれる。「シャザム!」という言葉を唱えると、六つのパワーを持つ筋骨隆々で稲妻を操るスーパーヒーローに変身するが、その心は子供のままだった。そんなビリーの前に謎の科学者・Dr.シヴァナが現れる・・・。
マーベルとDCの映画両作品を一通り鑑賞はしてますから自分も一応それなりにヒーロー達を知ってはいるんですがそれ故にでしょうか、この『シャザム!』はその既存のヒーロー像とは色んな部分が異なってて興味深く観れた感じではありますね^^
超人的なパワーを偶然身に付けるという設定こそもうありふれてはいるものの、それでも容姿の変化・・・それこそ子供から大人に変わってしまうと言う見た目の面白さが先ず本作は一番目を引く所であり、大人になると屈強でマッチョな外見になるけど言動が子供そのものなのでこの辺りの落差と言うかギャップにたくさんのユーモアが含んでたので、自分が予告編の映像とかで考えてた以上にニンマリしてしまい楽しかった♪DC作品はとりわけザック・スナイダー監督の以前手掛けたシリアスな路線とかが正直まだ尾を引いてる所もあったりはするので、本作のようにスーパーパワーの無駄遣いをする悪ノリさや『シャッザーーム!』の掛け声と共に瞬間変身するシーン等々も特撮大好物な自分には結構好感が持てるとこばかりでしたので、ど~~んよりとしたとこがまるで無かったのも良かったのかもしれない(汗)。
偶然とはいえ超人的な力を手に入れて浮かれてしまう一方で巨悪を前にし子供なりにヒーローとしての責任と自覚を持とうとするスパイダーマン的なストーリー展開も見応えありましたが、個人的には主人公のビリーを中心にしての家族の絆を描いた部分も微笑ましく、血縁の無い家族なれど五人の姉弟達の存在とそのやり取りは笑いと感動を与えてくれましたね。ヒーローオタクのフレディを始めそれぞれの個性がちゃんと出てましたし、後半はビリーと一緒にヴィランのシヴァナを倒すべくちょっとした冒険活劇にもなるのでどこかジュブナイル風な面持ちにもなるんですよねぇ。で、最終的にはまるで戦隊ヒーローそのもののようになるので、最後までこれまた特撮好きな自分の気持ちを昂ぶらせてくれた気がしたのでしたw
2月に公開された『アクアマン』もそうでしたが、DC作品は個人的にはダークでシリアスよりもこういったライトでエンタメな雰囲気の方が好みになれそうでしたので、マーベル作品と変に背比べするよりも単独作品に力を入れるなどの独自路線を見出すのもまた一つの手なのでは?と本作を鑑賞して思った次第。・・・まあでもビリー=シャザムがジャスティスリーグの面々とクロスオーバーする展開もあればそれはそれでまた興味は沸くかもしれませんけど、ただシャザムのノリは他のDCヒーローと合わせると反発しそうな気もするのでやっぱり合流は抑えて欲しいかな?^^;