アクアマン

【監督】ジェームズ・ワン
【出演】ジェイソン・モモア/アンバー・ハード/ウィレム・デフォー/パトリック・ウィルソン/ドルフ・ラングレン/ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世/テムエラ・モリソン/ニコール・キッドマン/
【公開日】2019年2月8日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
海底王国アトランティスの末裔であるアクアマンは、地上の人間アーサー・カリーとして育てられた。ある日彼はアトランティスが人類の支配を目的とした侵略を始めたことを知る。人類の想像をはるかに超える文明を持つアトランティスの強大さを知る彼は、海を守るべきか地上を守るべきかの選択を迫られる・・・。
こういった単独作品じゃなくDCヒーロー勢揃いの『ジャスティス・リーグ』が本格参戦にもなったせいかカッコイイデヴューではあったものの背景が少しおざなりになってしまったので、深く掘り下げるであろう本作も当然気になっていましが、いやはやこれはやっぱりかなり面白かった。少なくともドンパチドッカンドッカンが好物な自分にとってはとても見応えがあった次第♪
上記の『ジャスティス・リーグ』を鑑賞してる事が前提でもある内容も含んでいるので少々観る人を限定してはいますし、主な舞台やアクションの大元が海で占められてるためゴリゴリのCGで固められてもいるんですが、それでもシリアスな雰囲気が結構多かったDC作品の枠組みで括りますと、これほどまでエンタメ要素に極振りしてる感じはなんか珍しくも見えてしまって純粋に楽しかった♪地上征服を目論むアトランティスの野望を阻止するストーリーも単純明快で好みその1ですし、敵の親玉である現王・オームとアクアマン・アーサーの因縁もどっかのユニバース作品で繰り広げられた兄弟喧嘩のそれにも見えましたけど、こっちはこっちで弟が凄い強いので・・・取り敢えず二番煎じでもないかなと(笑)。
あと海上・海底が主な舞台ではあるものの、陸上での活躍もちゃんと用意されていて、こちらは伝説の武器を探すために様々な場所を訪れていく感じがインディ・ジョーンズのような冒険アドベンチャーを彷彿としていてちゃんとワクワクな気分にもさせてくれるんですよねぇ♪長回しを用いた市街戦のバトルなんかもダイナミックで、特にこの時敵として立ちはだかるブラックマンタはビジュアルもカッコイイので、アーサーとの激しい戦いは本作の個人的な好みその2でしたね。・・・まあブラックマンタは親をアーサーに殺されたので復讐の動機諸々も一応理解は出来るんですが、海賊と言う褒められた職業じゃないのもあってか、あんまり共感できず逆恨みの域を出なかったのが少々残念なところ。もうちょっとこう・・海賊を生業にしなければならなかった生い立ちとかそのバックボーンを良く知る事が出来れば見方が違ったかもしれませんが、あいにくとこっちはアクアマンよりは掘り下げられなかったみたいです。
・・ともあれ海洋アクションはアトランティス人の特性も手伝い、緩慢なものかと思いきや超ハイスピード&ハイパワーで凄かったですし、深海都市のアトランティスや海洋テクノロジーもとても幻想的だったので、個人的にアクアマンはとても素晴らしい活劇作品だったと思いますし、『ワンダーウーマン』を抜いて自分の中でのDC作品暫定1位ともなりました。鑑賞する前からもう続編制作決定の報を知った時もなんだその見切り発車はとも思いましたが、観終えてこれだけ楽しい作品だと納得も出来る気がしましたね。次回もジェームズ・ワン監督が手掛けて欲しいものです^^