【監督】デイミアン・チャゼル
【出演】ライアン・ゴズリング/クレア・フォイ/ジェイソン・クラーク/カイル・チャンドラー/コリー・ストール
【公開日】2019年2月8日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
幼い娘を亡くした空軍テストパイロットのニール・アームストロングは、NASAの宇宙飛行士に応募し選抜される。彼は家族と一緒にヒューストンに移り住み、有人宇宙センターで訓練を受ける。指揮官のディーク・スレイトンは、当時の宇宙計画において圧倒的優位にあったソ連も成し得ていない月への着陸を目指すと宣言するが・・・。
 
【プチ感想】
まあ人類史上初めて月面に降り立った人物でもありますし、『一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である』という言葉もあまりに有名過ぎるので、ニール・アームストロングの名前とその功績は自分も学生の頃の勉強とか今でも様々なメディアを通じて耳に入ってる風でもありますが、それでもやっぱりどこか『宇宙飛行士・月面着陸』と記号的な記憶でもありましたので、ニールの輝かしい偉業と共に描かれるその激動の半生は、彼の人物像を全く知らない自分にはなかなかに見応えのあるものになっていた次第^^

宇宙飛行士を目指す人の大半って宇宙に対して何かしら強い憧れを抱いてるからこそ何年もの過酷な訓練に耐えて宇宙を目指すんだと思いますしニールにしても当初はそういう情熱の類を持ってるのだと考えていたのですが、でもどうやら観た感じですと自分はニールがそういうタイプにはあんまり見えなくて、宇宙飛行士に志願したのもむしろ仕事や訓練に日々追われる事で幼くして亡くなった愛娘の事を振り返るまいとしてるように見えたんですよねぇ。パイロットととしても凄い優秀だけど結構寡黙なので情熱と言う面もあまり覗けず、演じてるのがライアン・ゴズリングでもあるもんだからまるで『ブレードランナー2049』のKがそのまんまそこにいるかのようでもあったりなわけで・・(汗)。
また当時のソ連との宇宙開発競争で焦燥感もあってか度重なる事故で共に訓練を積んだ仲間も次々命を落としたりと、ニールが喪失とも常に向き合い戦い続けていたこと、そして人類未踏の地へ向かう夫を見守りながらも二度と会えないと思う恐怖にもさらされていた家族と、その輝かしい偉業の裏では彼と彼の家族も計り知れない苦悩を背負っていたのを理解でき、やっぱり自分のニール・アームストロング像って外面のみのものだったんだなとも思っちゃいましたね^^;


デイミアン・チャゼル監督の作品の一つとして見るならば『セッション』や『ラ・ラ・ランド』よりエンタメ性は少ないものの、事実に基づいた内容を終始貫いているのであれば、ニール・アームストロング視点の本作はやはりこの見せ方こそ最良であり忠実でもあるのでしょう。月へ降り立つという当時の途方もない計画は映像を見ても失敗と悲劇の連続ですしお金の無駄遣いとも後ろ指差されれば正直夢と希望を抱く方が無理ってもんでもあるのですが、それでも諦めずに月面へと着陸して偉大なる足跡を残すシーンを見ちゃうと心も奮えますし感動もしてしまいますね。月面シーンは音響効果や演出面も素晴らしかったので、IMAX等の環境が良い劇場で臨場感たっぷりで鑑賞すると更に感動するかもしれませんねぇ?
1966年、アメリカは世界初の宇宙空間での有人宇宙船のドッキングを行い、1969年、アポロ11号で月面着陸と月表面へ降り立つことに成功。この大事を成し遂げたのが、ニール・アームストロングである。本作はアームストロングが過去の痛みを背負い、仕事に殉じる可能性を現実に突きつけられながら、それらに向き合いつつ遂には月面着陸に成功するまでの軌跡を描いた作品である。「鷲は舞い降りた」「これは一人の人間...
1961年、アメリカ空軍でテストパイロットを務めていたニール・アームストロングは、幼い娘を病で亡くしてしまう。 その悲しみから逃れるように、彼はNASA(アメリカ航空宇宙局)ジェミニ計画(二度目の有人宇宙飛行計画)の宇宙飛行士に応募する…。 人類で初めて月面に降り立った男の、実話から生まれた物語。

コメントの投稿

非公開コメント

こんばんは。

こんばんは。
この監督は「セッション」「ラ・ラ・ランド」と全然テイストの違う作品を放ってきたと思っていたら、今度の本作もまた違った味わいで、ホント多才な監督なのだと思いました。
とはいえ、やはりエンターテインメント性に欠ける部分があったので、私は前2作よりも本作はイマイチだったのでした。

多才

>ここなつさん♪

凄いパワーのある内容のセッションやビターテイストなミュージカルのラ・ラ・ランドと全く毛色が違いますし、実話がベースともなってるので終始淡々ともしてるんですが、でもチャゼル監督の作品はこうしてみると一貫性がないので、本当にどんなジャンルの作品でも作ることが出来る多才な才能を持ってるなという事も感じる事ができますね。
もしかして次はホラーとか作ったりして・・^^;

PAGETOP