クリード 炎の宿敵



【監督】スティーブン・ケイプル・Jr.
【出演】マイケル・B・ジョーダン/シルベスター・スタローン/テッサ・トンプソン/フィリシア・ラシャド/ドルフ・ラングレン/フロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌ/他
【公開日】2019年1月11日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
ロッキーの指導の下、世界チャンピオンに上り詰めたアドニスのもとに、かつて父アポロをリングで殺したイワン・ドラゴの息子ヴィクターとの対戦話が舞い込む。父に復讐を誓ったアドニスはロッキーの反対を押し切り因縁の一戦に臨むことにする。試合はヴィクターの反則行為により勝利したものの、納得のいく勝利を飾れなかったアドニスは心身ともに調子を崩してしまう。同時に婚約者のビアンカの出産も控え、父親になることへの不安も抱えていた。アドニスの母親から頼まれたロッキーは、父親がいない環境で育ったアドニスに父親という存在の大切さをアドバイスする・・・。
 
【プチ感想】
個人的に『ジョジョの奇妙な冒険』が大好きだってのも相まり、世代を超えた因縁の物語みたいな展開が大好物なので、今回のクリードの続編もボクシングファイトやドラマ部分が正に炎のように熱いものがあって前作以上に見応えがあった次第^^
『ロッキー4』以来の登場ともなった旧ソ連の最強ボクサー・ドラゴは、ロッキーに敗北したその後の人生とかは詳しく分からなかったんですが、本作を観る限りですとどうやら母国からも長い間かなり冷たい扱いを受けていたようで、セリフ諸々用いての詳しい説明は少なくとも、ドラゴ親子の境遇を冒頭のみならず随所で察することが出来るもんですから、ヒール(悪役)のような存在だとしてもなんか不思議とそのドラゴ親子の方にも少し感情移入をしてしまう気持ちが徐々に沸いて来たりするんですよねぇ、これがまた。リベンジが前提でもあるけど、それとは別に過去の栄光を再び掴み取ろうとする二人の負けられない意地や理由のようなものも観てて伝わってくるから、それが本作の物語を一際盛り上げてくれていたように思うし、クリード側オンリーの物語だと多分あそこまでグッとこみ上げるものは無かったんじゃないかとも思う。・・そのクリードも因縁の相手に一度は叩きのめされ、プライベートでは父親ともなった事で自分の戦う理由をもう一度見つめ直したりもすれば、セコンドのロッキーも疎遠の息子と距離を縮めようとする人生の方の見つめ直しを模索したりするので、なんだか本作は三者三様の親と子のドラマになってたのも良かったですね^^

勿論ドラマだけじゃなくボクシングシーンも凄い白熱出来ましたし、一戦目はアポロと同じように一方的にボコボコにされちゃって二戦目はアウェーで挑む辺りとか、トレーニング風景も過去のロッキーと同じくかなり原始的な方法で強靭な体力とハングリー精神を身に付けていく過程とかも『ロッキー4』のオマージュと言うか要素を上手く踏襲してて、リアルタイム鑑賞ではなかったけど学生の時ビデオ鑑賞をして色々なシーンで興奮したあの時の記憶がちょっと蘇ったりもしたのでした♪

10 Comments

にゃむばなな  

こんばんわ

読売新聞の映画短評では賞賛しつつも、『ロッキー』シリーズの遺産を使い果たしたと書かれていましたが、まさにそんな感じでもありましたね。
だからこそ、淋しくも感じるのかなと。
でもドラゴ、アポロ、ロッキーが三者三様で描かれるラストは好きですね。
あれがシルベスター・スタローンの親心でもあるのかなと。

2019/01/14 (Mon) 23:47 | EDIT | REPLY |   
ここなつ  

こんばんは

こんばんは。本作それぞれの親子の因縁や生き様がとても見応えがあり、けれどそれらを全て覆い尽くすような12ラウンドの闘いが素晴らしかったと思います。
ドラゴ父は美味しい所を持っていきましたよね〜。

2019/01/15 (Tue) 00:43 | EDIT | REPLY |   
メビウス
メビウス  

宿敵に泣かされる

>にゃむばななさん♪

クリードの父親であるアポロとの繋がりがあるのもロッキー4までなので、確かに本作でロッキーシリーズの要素も全部使い果たしたような感じもありますね^^;次があるかどうかはまだ分からないですけど、そうなればロッキーの言葉通り次はクリード自身の新たな物語に向かうのかもしれませんね・・・『5』なんてあんまり関係なさそうですし^^;


>ここなつさん♪

人生を見つめ直すロッキー、惨敗と父親としての責任に困惑するクリード、そして遺恨を胸に再起を賭けるドラゴと、三者のドラマはそれぞれとても見応えがありましたし、アウェー決戦も前作同様盛り上げ方を心得た演出がたくさんあって興奮しましたね^^ドラゴパパの最後のあのアクションも個人的には予想外だったので、勝利はクリードに、感動はドラゴ親子にといった所ですね。

2019/01/16 (Wed) 20:11 | EDIT | REPLY |   
SGA屋伍一  

No title

ロッキー4はいまだに観てないんですよね… TLで時々流れてくる「お手伝いロボ」が気になっています。
終盤の接戦には感情移入しすぎてパンチをよけるシーンでつられて自分も頭を振ったりとかしてました(笑) 周りにお客さんがいなくてよかった… 

2019/01/28 (Mon) 22:11 | EDIT | REPLY |   
メビウス
メビウス  

むしろ戦闘ロボット

>SGAさん♪

そういえばロッキー4には確かにお手伝いロボットがいました。改めて調べて見たら凄いデザインで、お手伝いと言うより戦闘ロボットのようにも見えてしまいました^^;

クリードの試合シーンもたまに主観視点になったりする時もあるのでそういう時は観てる側の臨場感も上がると思いますね^^条件反射で首とかがビクッと脊髄反射してしまうのも理解出来るかも。

2019/02/03 (Sun) 19:34 | EDIT | REPLY |   
たいむ  

お久です♪

久しぶり過ぎてどこにコメントしようかと思ったのですが、とりあえず一番新しいのがここだったので(笑)

クリードも2作目になって、何やるんだろうと思ってたんですよね。
結論を言えば楽しめたのだけど、ただどうにもドラゴ親子が不憫で不憫で。彼らの苦悩を描きつつも、結局はロッキー(冷戦時代の名残り)と同じような決着。間違っちゃった彼らはまた何もかも失ってしまうわけで、それでも今度は前向きに・・・というのが垣間見られただけ救いでしたが、なんだかいいように当て馬にされた感があって残念でした。

ロッキー好きだし、クリードはウエルカムなのだけど、そろそろ過去の因縁を切り離して作って貰えたらなって思います。
んー、試合のとことか手に汗握る感じで楽しめたのは間違いないんですよ(ふぉろー)

長くなってますがもう少し。
エウレカ(ハイレボ)をやっとwowowで見ました。愚痴られていた意味がやっと分かった(^^;
確かにいろいろ同意です!アネモネもwowow待ちます(--)
レディプレイヤー1もやっと見ました。面白かった~。
都合が付かなかったとはいえ、スクリーンで見ればよかった~って作品でした(^^)

そして、今週末のルルーシュ。
果たして復活しちゃうでしょうか?
ガンダムNTではバナージが復活していて嬉しくなりましたが、さてさて。
楽しみですね(^^)

2019/02/04 (Mon) 19:22 | EDIT | REPLY |   
メビウス
メビウス  

ご無沙汰しております

>たいむさん♪

ものっそいご無沙汰しております。ブログもツイッターも音沙汰なしだったので寂しくもあったのですが、こうしてまたお返事頂けて嬉しい限りです^^

クリードのシリーズはロッキーとアポロパパの過去の因縁を扱った内容が目立つだけに、どこかロッキーシリーズのお力添えも得ている・・といった感じも見受けられるのは否めませんよね。今回の作品にしてもロッキー4お話や展開も踏襲したものも多かったですし。故に使い古しを揶揄されても仕方ないと思います^^;けどまあ次があるかは分かりませんが、ロッキージージもお前の時代だという言葉を贈っていたので、次があれば因縁も何も関係ないクリード自身の物語を観たいですね。


あと今週はいよいよ劇場版ギアスですね。もちろん鑑賞予定^^テレビや劇場三部作でもしっかりゼロレクイエムが行われたので観た感じルルはやはり死んでるとは思うのですが、でも色んな噂とかで両目にギアスの紋章現れた時点ですでに不老になってた可能性も捨てきれないとかなんとかなので、劇場版でもし復活するのならばその経緯がやはり一番知りたいですね。

2019/02/06 (Wed) 00:29 | EDIT | REPLY |   
ヒロ之  

こんにちは!

メビウスさんこんにちは。
仰る通り、ボクシングシーンもドラマシーンも熱く、胸にぐっとくるものがありました。
アポロの息子とドラゴの息子を戦わせるという脚本そのものの発想が素晴らしく、ロッキーは陰で支えながらも自身も息子との距離を縮めていくといったラストシーンに感動を抱きました。
人は支え合ってこそ成長する生き物、そして愛が強ければ尚自身も強くなれる、そんなメッセージを本作からは感じましたねえ。
なんか無性にロッキー1~4を見直したくなりましたよ。

2019/06/07 (Fri) 13:53 | EDIT | REPLY |   
隆  

本人の意志はどうあれ、戦いに参加するということは、こうした敵味方に分かれるということなんでしょうが、そのプロセスは、ドラゴという父親からの遺産であり、その捉え方は、それを継いだ子が、どのように生きたいかということによる、と思います。ドラゴ親子はしつこいですが、それは、宿敵を抱えることによって、クリードと対立するリスクを作るよりも、親子の愛の方が深かった、ということでもあると思います。

そのロシア人親子の血の絆を、親代わりのロッキーとクリードとの絆。それを曲りなりに、思い起こさせたのも、この広い意味での試練にあった、と思います。敵に愛着を感じるというのは、体調が破綻するとか、燃え尽きるまで、己の全てを引き出させたことに対する熱意があると思います。父親たちもそうですが、格闘技という苛酷な世界で得た経験や魂は、どこかでも生きると思います。

2019/06/08 (Sat) 16:36 | EDIT | REPLY |   
メビウス
メビウス  

>ヒロ之さん♪

正直ロッキーシリーズを知っているからこその思い出補正も手伝ってはいますが、ただそれ込みでもやはり今回も感動を抑えられませんでしたね。クリードが勝利目前の所でロッキーのテーマを流したり、ロッキー4のようなワイルドトレーニングの再現だったりと、リスペクトも感じさせる部分も多かったので、それもまたファンには喜ばれたのではないでしょうか?


>隆さん♪

ドラゴ親子のロッキーやクリードに対する剥き出しの敵対心も相当なものではありましたが、その裏には憎悪とはまた別の、苦渋を味わった親と子の深い絆も感じる事が出来るから憎めないんですよね。子にとっては親同士の過去の因縁でありある意味関係のないことでもあるのでしょうけども、その親の辛酸を多分一番身近で見てきたからこそ、同じ場に立ち周囲を見返す事に意義を感じてたのかもしれませんね。

2019/06/12 (Wed) 19:49 | EDIT | REPLY |   

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