【監督】細田守
【声の出演】上白石萌歌/黒木華/星野源/麻生久美子/吉原光夫/宮崎美子/役所広司/福山雅治
【公開日】2018年7月20日
【製作】日本

【ストーリー】
とある都会の片隅の小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃんに生まれたばかりの妹がやってくる。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。そんな時、くんちゃんは庭で自分の事をお兄ちゃんと呼ぶ、未来からやってきた妹・ミライちゃんと出会う事に・・・。
 
【プチ感想】
生きとし生けるもの全てに物語があり、それぞれの細かな出来事はいつかどこかで何かを形作るきっかけともなる・・・。ミライちゃんが確かこういう風に言っていたセリフが印象的だったせいもあってか、本作は観終ってみますと自分は色々興味深く鑑賞する事ができまして、まあそれこそ当初は幼いくんちゃんと成長した妹のミライちゃんとの時空を超えたワクワクの冒険譚かなぁとも思っていましたしその展開もあながち間違いではなかったのですが、ただ舞台となるのがほぼ家の中でもありましたから冒険と捉えるには今回はあまりに範囲が狭すぎるんですよねぇ。過去の細田作品とも比べると随分こじんまりとした感じも観てて抱きました・・・・が、それが残念な要素だったわけでなくむしろ面白い試みにも見えまして、家庭内という超限定的な空間で描かれるのは過去や空想の往来で見えてくるくんちゃんの血縁者や関係者たちの知られざる歴史であり、そしてそれをくんちゃんもひょんな事から追体験する事によって我儘や妬みを抑えてちょっとだけ成長していく物語・・・であったと同時に、そのくんちゃんの家族のルーツを通じてなんだか鑑賞してた自分も一体どういった成り立ちで自分自身の存在は形成されていったのかという、ちょっと悟りめいた物思いにも耽ってしまう部分もあったんですよねこれがまた^^;

考えてみたら自分、両親のなれ初めとか幼少の思い出諸々なども殆ど聞いたことないですし正直言えばそれほど気にかけた事もなかったので、本作を鑑賞した手前そういう近しい人たちの歴史を知るのも自分の人生において大事なことの一つかもしれないと思わせてくれますね。過去の細田作品でも色々な視点で見せてくれていた『家族』を軸にしたテーマもこれまで以上に深く映像に落とし込んでいた気もしますし・・・。まあ自分はまだくんちゃんの両親のような立場にこそ立っていないから共感こそ得られはしなかったものの、それでも育児と仕事の両立といった所の辛さみたいなのは想像に難くなく、劇中で随所に見受けられたあるある的なシーンも一応理解は出来たので、そういったリアルで生活臭漂う描写も見応えがあったと思ったのでした(オニババが特にツボw)。
 

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