【監督】マット・リーヴス
【出演】アンディ・サーキス/ウッディ・ハレルソン/スティーブ・ザーン/カリン・コノバル/アミア・ミラー/テリー・ノタリー/タイ・オルソン
【公開日】2017年10月13日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
猿と人類の全面戦争が勃発してから2年後。シーザー率いる猿の群れは森の奥深くに秘密の砦を築き、滝の裏側に身を潜めて暮らしていた。そんなある夜、奇襲を受けたシーザーは妻と年長の息子の命を奪われ、悲しみのどん底に突き落とされる。軍隊を統率する敵の冷酷非情なリーダー・大佐への憎悪に駆られたシーザーは、大勢の仲間を新たな隠れ場所へと向かわせ、自らは大佐を追うため復讐の旅に出る・・・。
 
【感想】
68年のオリジナル作である『猿の惑星』の始まりとして、'11年から動き出したシリーズも遂に大詰めとなったリブート版猿の惑星。猿の反乱の『創世記』に人類との本格的な戦争に突入した『新世紀』と、着実にオリジナルへの帰結が近づいていただけに、自分もやはり注目していた作品の一つです。まあそのオリジナルを知ってる人なら最終的にどうなるかはある程度察する事も出来るとは思うんですが、それでもその過程でどんな濃いドラマがあるのか記憶にも留めたかった次第。・・・観終わった後の感想としては感動したというよりも、どこかお疲れ様みたいな労いの気持ちの方が強かったですね^^;

この新三部作になってからは自分も大好きでSF作品にも欠かせないドンパチ要素にはあんまり食指は動かずでして、変わりに主人公であるシーザーが織りなす人間ドラマならぬエイプドラマがすこぶる面白く、今回も彼・・シーザーの辿る足跡が人間と遜色のないドラマチックな部分があってとても良かった。前作の新世紀では人間を激しく憎悪する同じエイプのコバとシーザーの内部対立なんかも描かれていましたが、本作では進行上シーザーの怒りや復讐心などが際立っていたので、まるでコバのような強硬な手段にも打って出てしまうんですよねぇ。ただそれでいてコバに非ずと自分に言い聞かせるように踏みとどまる良心と復讐心の葛藤もあったりだから、おかげで仇敵を追うロードムービーのような道中なども飽きることはなくて個人的に見応えは十分なものだった♪(後半の脱獄シーンはちょっと長いけど・・^^;)
他にもその道中ではこのシリーズには珍しいユーモア担当のような笑える猿・バッドエイプなども加わったりもすれば、ノバのように言葉を発する事の出来ない人達も出てきたりと、シーザーの物語と並行してあの猿の惑星へとなっていく経緯や謎が少しずつ紐解かれていくのも見所じゃないかなと。・・そういえば確かオリジナルでも猿に支配されていた人間は言語を失っていたはずですが、そこに至る原因も本作で理由付けがなされていて一応の説得力があるものにはなっていましたね。ウイルスの副次的な作用については敵である大佐の説明の他にももうちょっと突っ込んだ説明が欲しかったというのもありましたが・・・まあ結局の所人類が衰退して猿へと取って代わられてしまった部分も、この新三部作を観てきた限りだとやはり根っこの方は人の手による自滅にみえなくもなかったかなぁ・・と?^^;有害な猿インフルも元は人間が開発した薬ですしねぇ。


でも三部作の完結とはなったものの、シーザー達エイプが人間に代わり地球を統べる存在になった・・という自分の予想していた方向に着地していたかと言えばなんかそういう風でも無くて、正直な所を言えば少しだけ釈然としない思いがなくもないですね(汗)。上記のように『お疲れ様』という気持ちの方が本当にしっくり来る感じでもありましたし、後は各々の想像で膨らませる事とすべきなのか、はたまたもしかしたらもう1クッション何かがあるのか・・?ただまあそういう次作(?)へと繋げる土台のようなものを構築した意味でも、本作は上手い終わり方だなとは思いましたね^^;
結果的に新三部作はオリジナルの起源を補完する目的もあれば、パフォーマンスキャプチャーというVFXの凄さも相まって、映画の内容も技術力も非常に観る価値のあるものだったように思えます。そして主演のアンディ・サーキスにしても三部作全てにおいて素晴らしく、デジタルモンキー化のシーザーを通して彼の演技に目が釘付けになる事も数知れず。アンディ・サーキスがいてこそこの新三部作は成功したんじゃないかなぁ?とも思えたのでした。
喋れないのは駅前留学しなかったからか!?
『猿の惑星』の前日譚(たん)を描いた『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』『猿の惑星:新世紀(ライジング)』の続編となるSF大作。猿と人類が地球の支配者を決する戦いの一方で、自らの種族を守るべく行動する猿のリーダー・シーザーの心の葛藤も映す。シーザーは、前2作に続きアンディ・サーキスが演じる。共演は、ジュディ・グリアとウディ・ハレルソンら。監督は前作と同じくマット・リーヴスが務める。 あらすじ...
マジだよねー。
名作「猿の惑星」へと続く前日談の第3弾。 そもそも猿の惑星シリーズが過去と未来との行ったり来たりで混乱しがちなので、そこへ至る経緯を丁寧に綴ったこの前日談3部作は、なかなかに納得させてくれてスッキリしたものだったのだけど… (ラストに触れています)

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こんにちは

本当にアンディ・サーキスがいてこそのこのシリーズでしたね。お疲れ様でした~といいたいです。
きれいにオリジナルに繋がるかたちではなかったですけど、シーザーの物語としては見応えのある3部作でした。

お疲れ様ですね

>yukarinさん♪

パフォーマンス・キャプチャーの先駆者として長年やってきた彼だからこそ、デジタルモンキーにあれだけのリアルさを生み出せたのではないかとも思っちゃいますね。
でもこのシリーズはもうちょっと続いても別に文句はないのですが、そうなるとシーザーは出て来ないでしょうから一気に魅力が減りそうなんですよね^^;

自滅

放っておいても人間はウィルスにより自滅。
雪崩は偶然だったとしても、
もう人類はわずかを残して死に絶える。

オリジナルには直接繋がらないかもしれないけど、
十分想像できる範囲でした!
時間が合えばもう一度見たいです。

似て非なる?

>kossyさん♪

そういえばコーネリアスやノバも出ては来ましたが、オリジナルと繋がりを持たせるとしたらこの二人の立ち位置はちょっと違っていますよね?そう考えると辿る結末は同じなれど、オリジナルと同様の時系列とは言えないのかもしれませんね?

自由の女神が出なかったのもそのせいかも?^^;

釈然としない

メビウスさん☆
同感ですね~
人類は衰退していき、滅びゆくのは納得したのですけど、それだからといって猿があと250年でめざましく進化し、発展して科学者まで生み出すということにはならないような…?
と言う点で、私もちょっと釈然としないものがありました~

続編

気が向いたら(もうかりそうなら)、続編ありだと思います。
マントヒヒやら、ノヴァちゃんやら、もしかしたら新キャラ登場で。ちょっと期待。

まだまだ進化しそう

>まだ~むさん♪

大抵シリーズものは三部作が基本ですし、本作に関しても綺麗に纏めるんじゃないかとも思っていたので、ちょっと固定観念のようなものに縛られていたかもしれませんね?^^;でも作ろうと思えばまたなんとか繋げられそうな感じの締め方でしたので、少しは期待を持ってもいいのかも?
エイプの進化もまだまだ止まらなそうですしね。

>ボーさん♪

オリジナルからの根強いファンもたくさんいそうですから、儲けに関しては問題ないでしょうね(笑
ノヴァのその後とかも気にはなりますから、掘り下げるとしたらその辺りでしょうねぇ~。シーザーに代わってリーダーになってたりして?^^;

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