パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

【監督】ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ
【出演】ジョニー・デップ/ハビエル・バルデム/ブレントン・スウェイツ/カヤ・スコデラーリオ/ケビン・R・マクナリー/ジェフリー・ラッシュ/オーランド・ブルーム/キーラ・ナイトレイ
【公開日】2017年7月1日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
かつてジャックと冒険を共にしたウィル・ターナーは、今や幽霊船フライング・ダッチマン号の船長として呪われた運命を生きている。その息子ヘンリーは、父を救おうと海の伝説を調べつくし、呪いを解く力が伝説の秘宝・ポセイドンの槍にあることを突き止める。勇気ある青年に成長したヘンリーは英国軍の水兵となるが、いまだポセイドンの槍にはたどり着けずにいた。だがある日、船が危険な“魔の三角海域”近くを航行中、恐ろしい姿をした“海の死神”サラザールに襲われる・・・。
自由きままな孤高の海賊ジャック・スパロウの冒険活劇を描いたこのシリーズも今回で五作目ではありますが、インターバルが結構長い時もあったので、気付くと既に10年選手にもなっちゃってますね。お早いことで^^;(笑
個人的にこのシリーズは三作目の『ワールド・エンド』辺りで面白味が少ししぼみかけてはいるものの、それでもジョニー・デップが演じるジャック・スパロウの酔いどれ顔を見ると、やっぱりイチエンタメ好きとしてはどこか欠かしたくないような気持ちもふつふつと芽生えてくるもんですから、なんとも不思議な魅力もある作品ですよねwんで、今回は前回よりも面白かった印象です。
本作では前作『生命の泉』からどうやら9年程経過した設定でもあるようで、主人公のジャックも髪の色が薄まってるというか・・寄る年波な雰囲気も感じさせつつな所もあったりでしたけど、そんな歳月が大分経ってもいたせいか今回は登場する新キャラクターにも新たな世代を迎え入れてる点が特徴的であり、そしてそれが自分は見所の一つでもあった気がしました。ジャックを探し求める青年ヘンリーはあのウィルとエリザベスの息子であり、フライング・ダッチマン号に囚われた父親のウィルを救うべく若き天文学者・カリーナと協力していくという展開は、このシリーズちょっと見飽きて来たかなぁという、ぐで~っとした気持ちを少しリフレッシュさせてくれるかのような若人の魅力とパワーが二人から発せられていたいたようにも思いましたね。それとこの新たな世代は面白い巡り合わせなんかも見せてくれまして、あの二人の共通性は全然見受けられなかっただけに、中盤で明かされる真実や終盤でもちょっとした驚きも与えてはくれたんですよねぇ。・・まあ最近『家族』をテーマにした作品で泣かされてることが多いので本作でもちょっと危なかったけど、取り敢えずデップよりも一足早く勇退(?)する彼にもお疲れ様なんて言うべきなのだろうか?・・いや、でもこのシリーズは死者が普通に闊歩するのは当たり前な感じなので、もしかしたら『デッドマンズ・チェスト』のようにその内また普通にひょっこり出てくるかもしれませんね?^^;
銀行をそのまま馬で引きずったりもすれば、ギロチンに首が引っかかるようで引っかからない絶妙な救出劇など、まるでアトラクションのようなドタバタアクションは相も変わらずといった感じですがやはりそれも観てて『ププッ』となってしまう楽しさが正直ありますし、女性キャラクターが毎度行う強烈ビンタといった各お約束要素もちゃんと出てたのも嬉しいところ♪あとヤバい役を演じさせたら天下一品(?)なハビエル・バルデルが悪役だったのもあってか、サラザールのビジュアルも個人的にはデイヴィ・ジョーンズ級の気持ち悪さが出ていてここもまた好印象でしたね(しかも吹替は大塚明夫さんでしたし)。
そして何より世代を跨いだ物語が自分は大好物なので、ヘンリーとカリーナの親子の物語も救いと感動があって見応えがあったと思えた本作。次世代の二人が活躍する事も含めて、やっぱりもう少しだけこのシリーズとは付き合いたい気持ちも沸いてきましたねぇw幸い続きを匂わせる映像も最後に出てたのでちょっと期待を持ちたい次第ですが・・・・果たしてあのタコ船長が再び出てくるのでしょうかな?