スーサイド・スクワッド

【監督】デビッド・エアー
【出演】ウィル・スミス/ジャレッド・レト/マーゴット・ロビー/ジョエル・キナマン/ビオラ・デイビス/ジェイ・コートニー/ジェイ・ヘルナンデス/アドウェール・アキノエ=アグバエ/カーラ・デルビーニュ/アダム・ビーチ/福原かれん/他
【公開日】2016年9月10日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
世界崩壊の危機に、政府は服役中の悪党達による特殊部隊『スーサイド・スクワッド』を結成。命令に背いたり任務に失敗したら自爆装置が作動する正にスーサイド(自殺)な状況の中、愛するジョーカーのことしか頭に無いハーレイ・クイーンと、正義感も団結力もない寄せ集めの10人の悪党達は、一体どんな戦いを見せるのか・・・。
マーベル作品群でも割と覚えるのが難儀なのに、今年の3月に公開された『バットマンvsスーパーマン(以下BvS)』から本格的に連動する物語として展開し始めたDC作品。またDC作品のあれこれ覚えなきゃならんのかなぁと言う辟易もややありはしたのですが、本作は正義の味方ではなく悪(ヴィラン)の集団で構成されたチームが活躍するという所が確かに今までに無かったような気もして面白そうだな~とは思ったのですが・・・・でも個人的にはあんまり面白くなかったですねこれ(汗
DC作品はマーベル作品以上に浅い知識しか持っておらず、それこそ良く知ってるのはバットマンシリーズやスーパーマンくらいであとは名前を聞いた事があるかないか程度のレベルなんですよねぇ、正直な所。・・なもんですから思い入れみたいなものも凄い薄いんですが、反面初見者としての新鮮な気持ちもあるにはありましたから、悪党達の人物や背景含めて脳内補完しようとも考えてたんですけど、本作はなんかそれを初っ端からくじかれた感じもした。
特に前半の悪党達の紹介辺りがやけに大雑把と言うか、要点だけ言って終わりみたいな説明が自分には妙に味気なく見えてしまったんですよねぇ?主要のヴィランが何人もいるからパッパッと手早く済ませたい気持ちも分からなくはないんですが、にしたってああいう紹介の仕方じゃ観る人の記憶にちゃんと残るのかなと少し疑問を覚えてしまう。スーサイド・スクワットを仕切るリックとジューン博士のロマンスもものの数秒であれよあれよでしたし、愛を育む過程が全然理解できなかったから終盤までもつれ込んでいたエンチャントレスからの救出劇も自分はどこか冷めた目線で観ていた気がする。
・・ただもう一組のカップルペアであるジョーカーとハーレイ・クイーンの方は過去の回想や言動諸々含めてのイカレカップルぶりが面白くもありましたが、それでも割と早くジョーカーが退場してしまったのでその時点でなんか自分も見所を一つ失ったかのような意気消沈ぶりになってしまった。今回のジョーカーを演じてたジャレッド・レトに関しては個人的に結構ハマってる感じもしましたし、もうちょっと辺りを引っ掻き回してカオスな状態にもして欲しかったので、その控えめな出演が少々残念でもありましたね。まあ最後のオマケ映像を見る限りだと次に備えての事みたいではあるようですけども・・。
とまあ、BvSのシリアスな路線とは異なり、悪の親玉の世界支配を悪の力でもって阻止する単純明快なエンタメに特化してる部分は見易くもあったけど、前述のようにやや急ぎ足な展開をして、それぞれが抱えてる背景なんかをちゃんと理解できていたかと言えばいささか首傾げだったかも。・・でも逆にとても印象に残ってるのはなんの活躍もせず早々に爆死したスリップノットというロープ使いのヴィランで、彼はただただ不憫だった(笑
あまり大所帯な軍団にせず、それこそ4~5人くらいの構成にすればもう少し各人を掘り下げる事も出来たろうし、スリップノットも活躍できたかもしれませんね^^;