イントゥ・ザ・サン(評価:◎)

【監督】ミンク
【出演】スティーブン・セガール/マシュー・デイヴィス/大沢たかお/寺尾聰/伊武雅刀/豊原功補/栗山千明/他
【公開日】2005/11.26
【製作】アメリカ
【ストーリー】
あらゆる人種が入り乱れる国際都市、東京。不法入国の外国人一掃を掲げる東京都知事の候補が何者かによって突然射殺された。事件に大きな関心を寄せるFBIはCIAに協力を要請し、日本語が堪能でヤクザ社会にも通じたエージェント、トラビス・ハンターを送る。FBIの若き捜査官ショーンを相棒に、さっそく捜査に乗り出すがトラビスだったが・・
【コメント】
この映画って、もしかしてあの似通ったタイトルを持つ『イントゥザブルー』と間違える人が1人くらいはいるんじゃないでしょうかね?(^~^;)
『サン』と『ブルー』が上映されているシネコンプレックで観る際は、場内のアナウンスをちゃんと聞かないといけないかもしれませんね(笑
セガールが出演してる映画は沈黙シリーズも含め少しは観て来ましたが、日本が舞台の映画を観るのはもしかしたら初めてかも?
これまでの彼の出演する映画での役所と言ったら、あまり多くを語らない無骨風な感じで、達人級の合気道を駆使し、悪漢どもばったんばったんなぎ倒すイメージがもう一種の固定観念のように定着してしまっています。
しかし本作でもそのスタンスを崩さないでくれたのは良かったですし、ファンにとっても嬉しい事かもしれませんね~。
でも近年のセガールの合気道は妙にドアップシーンが多くてげんなりしてたんですが、『イントゥ・ザ・サン』ではヤクザとの路上での戦いや、狭い室内での大立ち回り等をお得意のスピーディな合気で魅せてくれる♪
セガール演じるトラビスが敵の攻撃を捌きまくり、骨をポッキリと折り、『ワタシヒトキリマスヨ』と流暢な大阪弁で刀を振り回し、そして箸でも戦ったりと、セガール節がとことん凝縮されているある意味非常に贅沢な映画かもしれません♪
アップも極力控えめだったのも反省点を改善してるような感じを受け嬉しかったですし、更にとある場面では藤谷文子(ガ●●ver)がチラリと出てたりとセガール親子の間接的な競演も実現させています。・・・でも悲しいかな、剣太郎セガールが出演していませんでした(=∇=;|||)
そして日本の東京が舞台とも言う事で、敵対する悪役ももちろん日本人(ヤクザ)、プラス中国マフィア。
悪役で巨大な野心を持つ若手ヤクザの黒田を演じてる大沢たかおは、まだ『セカチュー』のイメージが強いので、本作ではそのイメージとはうって変わって非常にバイオレンスな黒田を演じています。
他にも伊武雅刀、寺尾聰、豊原功補など日本を代表するビッグな俳優が脇を固めてるのも凄い。
でも栗山千明に関しては・・・・・と言うかあの役所だけで、ここが良かったあそこが悪かったなんてとてもじゃないですが詳しくコメントできません(汗)予告編観て結構期待していたのに・・・(==;)
結果的にはストーリーはこれまでのセガール映画と同じような勧善懲悪系なので、あまり深く考えずにセガールが東京で暴れまわる姿を見せてくれただけでも、この映画は個人的に観る価値はありました。(ストーリーの善し悪し関係なく)
仁侠映画はあまり観てないですし、極道の世界やルール等も分からないので、ストーリー性を無視したアクション映画として今回の評価は◎を付けました。
『イントゥ・ザ・サン』公式サイト