X-MEN:アポカリプス

【監督】ブライアン・シンガー
【出演】ジェームズ・マカボイ/マイケル・ファスベンダー/ジェニファー・ローレンス/オスカー・アイザック/ニコラス・ホルト/ローズ・バーン/エバン・ピーターズ/タイ・シェリダン/ソフィー・ターナー/他
【公開日】2016年8月11日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
1983年。文明が誕生する前から神として君臨していたミュータントの始祖でもあるアポカリプスが、突如として長い眠りから覚醒する。数千年ぶりに目にした人間とその文明が、誤った方向に進んでしまったと考えた彼は新しい秩序が必要だと判断。マグニートーなど、4人のミュータントを率いる。彼の存在と考えを知ったプロフェッサーXは、ミスティークらと共にその行動の阻止に挑むが・・・。
特殊能力者『ミュータント』の戦いと苦悩を描いたX-MENシリーズも長いもので16年。これだけ長く続くと作品の記憶の欠如も相まってだんだんと付いて行けなくなるのでは~?なんて事を別作品のアベンジャーズとかで何度も言っちゃってる自分なのですが、それでもやはり実際は割と覚えてるもので(笑)、頑張って付いて行こうとしてる気持ちもある分シリーズに対して愛着みたいなものも生まれているからかもしれませんね。そんな自分も愛着あるX-MENシリーズ新三部作の完結編である本作も結構見応えがあって良かった♪
シリーズの集大成的なものでもあるので敵対勢力もこれまで以上に強大となり、今回は最古にして最初のミュータントと呼ばれるアポカリプスというキャラが登場。X-MEN原作は未読なので自分は初見なのですが、どうやらミュータントの能力を幾つも兼ね備えてる存在で、正に神のような全能ぶりでしたね。今までのシリーズでもこいつは間違いなく最強だって思っちゃうミュータントは数多くいましたけど、アポカリプスはそのビジュアルも含めて個人的にイイラスボス感みたいなのも出てたので、観てて結構好きなキャラだった♪それと自分を神と豪語してるせいか人間とミュータントをどこかちっぽけな存在のようにも見ており、差別や差異を付けていないように見えたのも今までのミュータントとは少し違った感じに見えましたね。
正義のミュータントであるX-MENメンバーの方もプロフェッサーXを中心に・・・と言いたいとこだけど、本作ではそのプロフェッサーよりもジェニファー・ロレンスが演じてる変身ミュータントのミスティークが筆頭になって活躍していたようにも見えましたね。プロフェッサーは捕まってる時間が少し長かったですし(笑)、ミスティークは最初期のメンバーであるビーストと一緒に若い世代のミュータントを引っ張っている姿が勇ましいと同時に成長したなぁ~とどこかしみじみな思いにも駆られてしまったw
若いミュータントメンバーも本作からジーンやサイクロップス、ナイトクローラーなど旧三部作で活躍した面々がこぞって登場してて、彼らの関係性が紐解かれていく過程も面白かったですし、あとその関係性なんかで言えば前作の『フューチャー&パスト』でも登場した高速ミュータントのクイックシルバー。彼とマグニートーとの繋がりも驚きですね。・・・・もっとも、二人の関係性については実はお知り合いのブロガー様にフューチャー&パストの時教えてもらっていたのを覚えていたので、正直言うと自分は『やっぱりか』というあっけらかんな気持ちだけだったりwそれに欲を言えばエリック=マグニートーのドラマは妻子の失った喪失や憎悪よりも、クイックシルバーやその母親を捨てた空白期間を観たかった気持ちもあるので、少ししこりも残ってしまった気がします。
・・それでも様々なキャラクターの過去や関係性、あと初期三部作との繋がりも感じさせる作りは丁寧にも見えましたし、ミュータントバトルもシリーズ屈指の激闘で、遠目から見るとちょっとしたディザスタームービー並でしたねwそういった迫力も含めて本作は最終章に相応しい内容でもあったかなと思った次第。・・まあとはいえ毎度お馴染みのオマケ映像を見る限りだと、これで終わるのではなくまた新たなストーリーを予見させるものでもあって、X-MEN自体は終わる気全くなさそうな雰囲気ではありましたね^^;
※そう言えば本作の予告編では頭がツルッツルになってるプロフェッサーにも目を引かれたのですが、その真相がまた凄かった。てっきり苦労してハゲたと思ってたのに、実は強制的にハゲさせられてて、その光景がなんか本作一番の衝撃でした。