【監督】モルテン・ティルドゥム
【出演】ベネディクト・カンバーバッチ/キーラ・ナイトレイ/マシュー・グード/マーク・ストロング/チャールズ・ダンス/アレン・リーチ/マシュー・ビアード/ロリー・キニア/他
【公開日】2015年3月13日
【製作】イギリス、アメリカ

【ストーリー】
1939年、イギリスがヒトラー率いるドイツに宣戦布告し第二次世界大戦が開幕。 天才数学者アラン・チューリングは、英国政府の機密作戦に参加し、ドイツ軍の誇る世界最強の暗号エニグマ解読に挑むことになる。
暗号解読のために集められたのは、チェスの英国チャンピオンや言語学者など6人の天才たち。MI6のもとチームは暗号文を分析するが、チューリングは一人勝手に奇妙なマシンを作り始める。子供の頃からずっと周囲から孤立してきたチューリングは共同作業などはなからするつもりもない。 両者の溝が深まっていく中、チューリングを救ったのはクロスワードパズルの天才ジョーンだった。彼女はチューリングの純粋さを守りながら、固く閉ざされた心の扉を開いていく。そして初めて仲間と心が通い合ったチューリングは遂にエニグマを解読するが・・・。
 
【感想】
テレビドラマの『SHERLOCK』などもあんまり見ていなかったので特別ベネディクト・カンバーバッチ目当てと言う訳では無かったものの、ただ考えてみたら自分はそのカンバーバッチの出演作をあんまり観ていない気もしましたので、今年のアカデミー賞で脚色賞を受賞してどこか箔も付いていた本作を鑑賞。事実の物語を扱った作品は結構好物&あとカンバーバッチの熱のこもった演技もあってか、なかなかの見応えがありました♪

とは言っても戦争モノは個人的に凄い苦手な内容で、本作も第二次世界大戦中の只中の出来事を描いているわけなのですが、それでもダレたりせず最後まで見応えを感じたのは、劇中である人物も言う『信じ難い話』の数々。50年以上も秘匿されていたと言うドイツ軍の暗号解読機『エニグマ』を巡り、天才数学者アラン・チューリングと仲間達の過酷な挑戦、またそれと平行してチューリングの生涯を綴ったストーリーは、どこかスリリングでもありシリアスなヒューマンドラマのようにも見えてしまった。
全編時系列的な進行と言ったものではなく、エニグマ攻略の大戦下の出来事と孤独な戦後、そしてチューリングの人格を形成したであろう少年期の3パートを行ったり来たりするような内容ではありますけど、これがあんまりややこしくも見えないから不思議なもので、ぶつ切りのようでも彼の波瀾に富んだ人生や内に抱えた苦悩がちゃんと汲み取れもしたし、暗号解読の奮闘も仲間達とのいざこざあり友情・信頼ありで見入ってしまう。不可能に限りなく近い難題だけに、辛酸をなめ続けた後にふと見出した攻略で暗号を陥落せしめた瞬間なんかはどこかスカッとするものもありましたね。

・・ただ暗号を解読してはいメデタシという訳ではなく、解読したらしたでその後に待ち受ける苦渋の決断がなんとも辛いんですよねぇ。敵味方双方に秘密にしなければいけなかったり、更にはロシア側の二重スパイ者との問題などなど、後半からは高度な情報戦のようなものも絡んできて当時の諜報合戦の熾烈さも垣間見えたような気がする。
それに本来なら大勢の国民の命を救った英雄として讃えられるであろうチューリングたちの功績も最高機密扱いとされ、公にされることなくお役御免となるのもどこか体のいい尻尾切りのようで、怒りよりも溢れ出ている空虚さ、また当時厳罰必至であった同性愛というタブーも抱えていたため、そう言った誰にも言えないような秘密を多く持ちながら孤独にひっそりと生きている戦後の彼の姿も本当に切なかったですね。
でもゲイである事も含めて彼を真に理解する人が殆どいなかっただけに、ジョーンの存在が最後までとても心強く思えたのは観てて良かったですね。


まあ前述した通り個人的に戦争が背景にあるようなジャンルは確かに苦手ではあるのですが、それでも史実を扱ったような作品の中には、本作のチューリングのようにあまり知られていない功績や出来事も埋もれているもので、それらを映画を通して知り得る事が出来た点では、やはり自分は見応えがあった方だと思う。最後の方も全然知らなかっただけにへぇ~と素直に言葉が漏れてしまい、チューリングが用いたあのマシンが無ければ、自分もこうして当たり前のようにパソコンを使ってブログ作業をしている便利な世の中になってたのかな~?なんて事も思ってしまいますね^^
 
【概略】 ドイツ軍の暗号“エニグマ"の解読任務に就いたチューリング。仲間と共に見事解読を果たすが…。 サスペンス 第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号。世界の運命は、解読不可能と言われた暗号に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。英国政府が50年以上隠し続けた、一人の天才の真実の物語。時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは…!? ...
同性愛が犯罪って、凄い時代だったんだな。
1939年、第二次世界大戦開戦直後のイギリス。 27歳の数学者アラン・チューリング、チェスチャンピオンのヒュー・アレグザンダーら6人の精鋭が、英政府の暗号研究機関“ブレッチリー・パーク”に集められる。 彼らに課せられた任務は、ドイツ軍が世界に誇る最強の暗号<エニグマ>を解読することだった…。 英国政府が50年間隠し続けた真実の物語。

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こんばんは

ベネさんの味がでてたような映画でした
変わり者、変人、奇人、なんでもいいですけど
天才によくある孤独感を感じる演技でした
彼が同僚に言う熊のジョーク、あれ面白いと笑ったのだけど
実にイギリス的でしたねー

見応えありました

>makiさん♪

天才肌に良く見られる(?)偏屈なとこや自己中心的な主張がいかにもな感じでしたけど、その裏に見受けられた彼の秘密、そして理解者を渇望するがゆえの孤独感が伝わってきて、個人的にはそういった人間ドラマの部分もとても見応えがありました♪

あとクマのジョークも確かに面白かったですね。なんとかコミュニケーションを取ろうとするチューリングと、それを少しほくそ笑みながら見てる同僚たちが可笑しかったですw

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