【監督】大杉宜弘
【声の出演】水田わさび/大原めぐみ/かかずゆみ/木村昴/関智一/田中裕二/観月ありさ/市村正親/井上麻里奈/能登麻美子
【公開日】2015年3月7日
【製作】日本

【ストーリー】
テレビのヒーローに憧れ、みんなでヒーロー映画を作ろうと言い出したのび太。ドラえもんのひみつ道具「バーガー監督」を使い、「銀河防衛隊」というヒーローになって宇宙の平和を守るという筋書きの映画を撮り始める。ところが地球に不時着していたポックル星人のアロンに本物のヒーローと間違われてしまい、一緒に宇宙に行くことに。ポックル星にたどり着いたのび太たちは、宇宙海賊が企む恐ろしい計画を知り、本物のヒーローになって戦うことになる・・・(映画.com)
 
【感想】
2006年の恐竜から毎年欠かさず観るようになってからというもの、3月の最初の楽しみと言えば自分はもうなんかドラ映画って感じになっちゃってるこの頃w・・そんなドラえもんも今年は映画作品35周年であると共に、声優一新の新ドラえもんも10周年という節目を迎えたダブル記念にもなっている本作。自分も好きな『ヒーロー』を扱ったオリジナルの内容も、結構手堅い面白さになっていたと思います。

過去にもドラえもんたちがヒーローのような存在や格好になって悪者をこらしめるといった作品は幾つかありましたけど(宇宙開拓史や西遊記など)、今回もなかなか変わった設定のヒーローモノとなっていましたね。テレビのヒーロー番組の真似事をしてたら偶然地球に落下した異星人に助けを求められ、真似事がそのまま本物のヒーローさながら惑星の危機を救う大冒険にまで発展してしまうと言うもの。これはひみつ道具の一つであるバーガー監督によるクオリティの高いホログラフ映像などが勘違いを招いた結果ですが、この勘違いによるドラえもんたちのやり取りとかは今回結構笑わせてもらいましたね。ポックル星のアロンはドラえもんたちを見て本物のヒーローと思い込み、ドラえもんたちもアロンをバーガー監督の演出の一つと思ってカッコよく演技をする。・・しかしそれを見ながら何故か変な汗をたくさん出しているバーガー監督と言ったように、この本物を映画の撮影と思い込んでしまってる事で生み出されるユーモアみたいなものは三谷監督の『ザ・マジックアワー』に似たものもありましたね。前半部そんな展開が多くて自分も周りの子供達の笑いに混じってちょっとニヤけ顔をして楽しんでおりました^^;

あとヒーローモノらしくアクションも割と多く、ドラえもんたちの活躍もカッコイイ場面がたくさんありましたね(全員特殊能力持ってたし)。特にジャイアンは前年の大魔境もカッコ良かったけど今回もすこぶるカッコ良くて、『無限張り手』なる必殺技で悪の幹部の一人を圧倒する姿には大の大人もちとシビれてしまったりwやはりいざとなったら頼りになるパワーファイターですねぇジャイアンはっ。
のび太の方は逆に変身しても凄い頼りなかったけど、それでもトラブルが功を奏して敵の核心部分へ上手く入り込む局面を作り出すのが相変わらず上手い。のび太の強みは案外そういう運の強さなのかもしれませんねぇ?


監督を務めた大杉宜弘さんという人は本作でアニメ監督初挑戦の方なのだそうですが、調べてみたら旧ドラえもんでもアニメーターの一人として多数携わっていたのだとか?だからなのかドラえもんらしさみたいなのも理解してるんでしょうかねぇ?子供が鑑賞する前提の分かり易い勧善懲悪のストーリー、熱い友情、ギャグ多め、ワクワクさせてくれるひみつ道具の数々と心得てる感じがしましたし、また深く見た分にも『ヒーローと呼べるものは何なのか?』というのをのび太とアロンのやり取りから垣間見ることが出来た気がして個人的には見応えがあった♪新ドラ映画の特徴の一つでもあった手描き風なタッチを用いていなかったのもまた独特だったかもしれませんね?
・・まあ宇宙海賊との戦いでは予想以上にアッサリし過ぎてもいて物足りなさが無かったわけではないんですが、それもまたドラえもんのひみつ道具の性能の方が凄かったと言うことなんでしょうねやっぱり。グレードアップライトとかは便利過ぎな道具だと思いましたよホント(笑

※そいえば今回はオリジナルだったのでこれまでの流れで行くならば来年はリメイクだと思うんですが、恒例のオマケ映像のシルエットには何やら見覚えのある3匹の生き物が・・・。これは来年も楽しみっ^^
 

コメントの投稿

非公開コメント

10作目!

メビウスさん、お久しぶりです。キーやんです。かなりご無沙汰してしまいましたがいかがお過ごしでしょうか。

 さて、わさドラももう10作目まで来ましたね。旧作でいうと恐竜から日本誕生までの期間になるわけで、こちらは密度がかなり濃く感じますが、わさドラはリメイク上々オリジナルややいまいち…な傾向なのか上ほど濃くは感じないような…?ということで記念すべき10作目ですね笑
30周年を謳っていた人魚大海戦からはや5年、あちらは正直いまいちでしたが今回の宇宙英雄記はというと…、決してつまらなくはないんだけどもいろいろと消化不足感は否めない感じだったというのがぼくの感想です。
 パンフレット等を読んでみると、今回はキャラの等身を低くして例年以上に子供向けを意識して製作されたとのこと。例年と違う作画もその現れだそうです。その意向が功を奏したのか、話の筋がしっかり通っていて、奇跡の島以前のオリジナル作品の「筋が通っていない感」がなかったのはグッドでした。「ヒーローとは何か」ということを考えるのび太のシーンはテーマに沿っていて印象深かったです。
 ひみつ道具博物館は今までと違う路線で挑戦、今作は従来の王道路線でギャグメインということだと思います。全体的にダレずに観ることができましたが、終盤の駆け足過ぎる展開はちょっとマイナスかなと思ってしまいました。5人それぞれに見どころはあるものの敵キャラが2回目に戦うときに急激に弱体化してワンキルだったり、アルマス消滅を食い止めてからの展開があっという間で別れのシーンもないまま呆気なく終わってしまって「え、これで終わり?」と感じてしまったのが正直なところです。去年のペコとの別れのシーンはぐっときたのに、 やっぱりないと締まらないですよね。
子供目線で作られている点、大人のぼくが何て評価したらいいのか、するべきなのか分かりませんが、全体的には良かったと思いますね♪
長文失礼しました(;´・ω・)

変わらずです

>キーやんさん♪

すんごいご無沙汰しておりましたね^^自分は相変わらず週末ボボボーと適度な映画三昧ですwドラえもん観たからそろそろキーやんさんも来るかなと思っておりました(笑

わさドラ10作目&ドラ映画35作目という記念作でもある本作ですが、節目の作品となると気負い過ぎてるのか『人魚~』のように何故かイマイチな出来映えになってしまうのも懸念事項ではありましたね。案の定本作も正直太鼓判を押すほど絶賛とまではいか無くて、キーやんさんも指摘してるように宇宙海賊の弱体化、あとアルマス消滅の辺りの急ぎ足は自分も鼻についてしまい、終盤の失速は目立ってましたね。・・まあ子供が観る分にはあのくらいの大雑把でいいのかもしれませんけども、個人的には少しだけひと工夫が欲しかったかもしれませんねぇ。それこそヒーローモノですからアクション強めに出すのも一つの手だったかもしれません。

でも反面イイ所も結構多くて、その一つに自分は『ひみつ道具博物館』同様、今回もドラえもんの出すひみつ道具にワクワクさせられましたね。なんか本編に出てきた道具全部魅力的に見えてしまい、グレードアップライトや宇宙用カプセル、ひみつ木っちーなどは凄い便利だなって思いました♪

決して悪くはなかった…!

メビウスさんこんばんは。

一昨年去年と2作連続で当てて、さらに昨年のSBMドラえもん効果でドラ人気再燃からの今作という流れだったのでプレッシャーとかそういうものはあったかもしれないですねえ笑 緑人魚島の三作とは違って話は筋が通っていたし決して悪くはなかったんだけれどももうあと一押しほしかった…というところは僕とメビウスさんの共通意見なようですね。時間があればもう一度観に行って細かく分析してみてもいいかなって思ったりしますね。

今年も恒例のおまけ映像ありましたが、このタイミングでアレが来るんですね…笑 あの三体の合成獣はあの作品しかないでしょう!去年の八鍬監督濃厚なので手堅く作られると思いますね♪

後続はやり辛い

>キーやんさん♪

SBMが予想を大きく上回る興行収入と人気でもあったので、後続のドラ作品はちょっとやり辛い雰囲気もあったかもしれませんね確かに^^;あちらの方は大人もターゲットに入れていましたし、何よりドラえもんの中でも最強のエピソードだったので好成績を残せたとも言えますね。

なのでそういう意味では、来年の日本誕生(?)も大人子供両ターゲットを狙える作品じゃないかとも思ってます。ラストは多分泣いちゃうでしょうね~と今から予想w

監督

メビウスさんこんばんは♪

SBMドラえもんももちろん劇場に足を運んでの鑑賞だったんですけれど、ぼく含め周りの人たちも涙していて、「今のドラえもんもいいなあ」なんて思うきっかけになったのかなあと思いますね。今年は例年以上に子供をメインターゲットにしてましたけども、ぼくは大人も子供も楽しめるのが映画ドラえもんと思っているのでちょっと複雑な心境ですかね~?

来年の新日本誕生は八鍬監督でしょうが、寺本監督みたくリメイク2作やってその後オリジナルを担当されるんでしょうかね?監督毎に作風が変わるところもわさドラの面白いところだと思うのでそこも注目していきたいです!

功労賞

>キーやんさん♪

新しいドラえもんになってから離れちゃった人達も多いと思うだけに、SBMの功労は大きかったと思いますね♪自分が観てた時は確か親子連れよりも大人単体の鑑賞も目立っていたのですが、鑑賞中鼻すすりがあちらこちらから聞こえてきた辺りを察すると、大人の方が涙脆くなっていたのかもしれませんね?(笑

八鍬監督は新大魔境だけなので、作風を知る上でももう一作担当して欲しいですよね。あと個人的には恐竜や巨人伝の渡辺監督かな?カムバックして欲しいなー。

PAGETOP