【監督】水島精二
【声の出演】釘宮理恵/三木眞一郎/神谷浩史/林原めぐみ/高山みなみ/三石琴乃/古谷徹/三宅健太/遠藤大智/稲葉実/江川央生/上村典子
【公開日】2014年11月15日
【製作】日本

【ストーリー】
ナノハザードにより廃墟と化した地球。 人類の多くは地上を捨て、データとなって電脳世界ディーヴァで暮らすようになっていた。 西暦2400年、そのディーヴァが異変に晒されていた。 地上世界からの謎のハッキング。ハッキングの主は、フロンティア・セッターと名乗った。ハッキングの狙いは何か。ディーヴァの捜査官アンジェラは、 生身の体・マテリアルボディを身にまとい、地上世界へと降り立つ。 地上調査員ディンゴと接触しようとするアンジェラを待ち受けていたのは、 地上を跋扈するモンスター・サンドウォームの群れ。アンジェラはそれを迎え撃つため機動外骨格スーツ・アーハンを起動する。 荒廃した地上のどこかに、フロンティア・セッターが潜んでいるはず。アンジェラとディンゴの、世界の謎に迫る旅が今、始まった・・・。
 
【感想】
『鋼の錬金術師』、『機動戦士ガンダム00』などを手掛けた水島精二監督と『魔法少女まどか☆マギカ』でも有名な脚本家・虚淵玄というタッグにより生み出された両氏初のオリジナル劇場アニメーションである本作。水島監督は結構好きなアニメ監督さんで、しかも虚淵さんと組むともなれば期待しないわけにもいかず、公開のかなり前から楽しみにはしていたのですが、やはり地元公開はならずで先月BD購入に踏み切った次第。・・・まあ未見の作品のBDを購入するのは少し勝負でもありましたが、結果的には面白くて個人的には満足できた作品です。

人類の殆どがデータ化されて生きているという電脳世界ディーヴァに正体不明のハッキングが仕掛けられた事により、ディーヴァの捜査官であるアンジェラとリアルワールドである地球に住むエージェント・ディンゴの2人がその謎を追っていく物語は、派手なアクションもあり、難解だけどしっかりとした物語性もあり、そしてセル3DCGアニメが見せる可能性も垣間見えたりと、見応えのある100分弱だった。
3DCG自体に関しては昨今のテレビアニメでもロボットをフルCGにしたりと様々な場面で使われているのを自分も目にしているのでそれほど真新しいものなどを感じる事はないだろうと思っていたのですが、本作の場合そのロボットのみならずキャラクターも全てCGで表現され、それでいて従来のセルアニメーションの表現も損なっていなかったりと、観ててかなり質の高い映像の数々が特徴的でしたね。ディーヴァの電脳化された世界観や機動外骨格と呼ばれる兵器『アーハン』のダイナミックな動きなんかも然る事ながら、個人的に注目したのはアンジェラやディンゴをはじめとした各キャラクターの動きが思ってた以上に『滑らか』であったこと。やっぱりCGアニメってどこかぎこちないと言うか『硬い』印象も固定観念に持っていたので、それが割と払拭された本作のアニメーションは一見の価値ありだと思う。主人公の一人であるアンジェラにしても、ポスターなどで拝見したイラストと同じくらいの女性らしい柔かさがあって、とても可愛らしく表現されていたのも良いですね。

あとアーハンによるロボットアクションなんかも多く盛り込まれていますけど、それと同じくらい多く描かれていたのがアンジェラとディンゴによるドラマパートの方でこっちも見応えはあった。一人は電脳化された世界の住人、そしてもう一人は生身の体を持つリアル世界の住人で、境遇の異なる2人がハッキングの謎を追うと一方で人間と定義するものは一体何なのか?とか、お互いの世界の価値観を問う辺りなどまま小難しいものを感じはするけど、それでもなんか聞いててどこか飽きさせないものがあると言うか、言葉に『熱』があって割と真剣に聞いてた気がする(笑)。後から出て来るフロンティア・セッターもその人間の定義で当て嵌めるのならばなかなか面白い存在で、あれだけの思考を持っているのならあの世界だと確かにもう人間って定めてもおかしくないのかもしれませんね^^;
・・けどまああんまり堅苦しく考えずとも、個人的に本作はアンジェラとディンゴのバディ・ムービーとして観れば単純に楽しめるんじゃないかなと思いますね。なんだか地球での生活が色々と初体験なアンジェラと保護者のように付き添っているディンゴのやり取りは可笑しくもあったのでw


しかしながら本作・・・脚本を担当している虚淵さんは個人的に凄くドロドロした内容をもたらす脚本家としてのイメージがゲームやアニメで定着していたのですが、鑑賞し終えるとどうもそのどす黒さのようなものが殆ど見受けられなくて意外に感じてしまった。だから変に構えてた分拍子抜けもしたんですけど、ただそうなった事で気が重くなる終わり方にならなかったのもある意味良かったのかなぁと(誰も死んでないように見えたしw)
それと本作で全編にわたって使用されていたセル調のフルCG作品も、海外のピクサーやドリームワークスのフルCGアニメとは異なる、日本ならではのCG作品としての魅力が凝縮されてるような感じもしましたね。
こういうCG作品ももしかしたら将来的には当たり前のようになってくるのかもしれませんねぇ?
戦闘シーンの描写は圧巻。
虚淵玄脚本×水島精二監督のフル3DCGオリジナル長編劇場アニメ作品。『魔法少女まどか☆マギカ』はじめ『PSYCHO-PASS サイコパス』、『翠星のガルガンティア』、『ALDNOAH.ZERO アルド
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こんにちは

Blu-ray購入とは!
3DCG作品としては、これまでになく洗練された印象で、技術の進歩感じますよね。
でも、やっぱり手書きは永遠に残るんじゃないかな?
そうであってほしいものです。

中身は、そうなのよ。
ドロドロが足りない!(笑)
先日やっと「劇場版まどか」3作見て、特に新編のラストには「これだよ、これ!」と自宅で絶叫しちゃう感じだったわけで、肩透かし感は否めなかったです。
私としては、最後安心したところで不意に撃ち落とされると思ってて、それでも、その上で、戻ってきちゃいました~ってオチを望んでたんですよね。

けど、役者は完璧で、完成度の高い作品だったと思います。
映画館で見られてよかったです。

なんだかんだで集めてます

>たいむさん♪

本当はレンタルとかでも良かったんですが、水島監督の作品は好きですし、なんだかんだで結構揃えちゃってたりしてるものですからこれまたなんだかんだで購入してしまいましたね^^;でも観終わってみれば買って損は無かった内容だったと思っております♪

虚淵さんの脚本としてはドロドロ感が確かに不足していましたけども、冷静に考えれば虚淵=ドロドロっていうのが固定観念のようになってて、別にあの人の脚本はそれが全てじゃないんですよね。単にそういうのが多いって風なだけで、ちゃんと本作のようなキレイ(?)な作品もあったりで自分も少し偏った目線があったかもしれません。・・まあ正直自分もオチが凄い事になるのでは?とちょっと予想していたのですけど(汗

あ、そう言えば役者で思い出しましたっ。本作に後半辺りで出て来る3人娘みたいなキャラクターがいましたけども、あんなモブみたいなキャラクターに林原めぐみさん、三石琴乃さん、高山めぐみさんのベテランが担当してたのにはビックラこきました(笑

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