【監督】マット・リーブス
【出演】アンディ・サーキス/ジェイソン・クラーク/ゲイリー・オールドマン/トビー・ケベル/ニック・サーストン/カリン・コノバル/ジュディ・グリア
【公開日】2014年 9月19日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
天性のリーダーシップを備えた猿のシーザーが、仲間を率いて人類への反乱を起こしてから10年後。より勢力を拡大し、手話と言語を操る猿たちは森の奥に文明的なコロニーを築いていた。一方、約90%が絶滅した人類の僅かな生存者グループは、荒れ果てた都市の一角に身を潜め希望なき日々を過ごしていた。そんなある日、人間達がエネルギー資源を求めて猿のテリトリーに足を踏み入れたことから一触即発の事態が勃発。シーザーと生存者グループの穏健派マルコムは和解の道を探るが、憎しみを抑えられない両陣営の対立は激化していく・・・。
 
【感想】
オリジナルの『猿の惑星』の前日譚にあたる前作『創世記』から今度は更に10年の時が流れ、ウィルスによってすっかり荒廃してしまった世界を舞台にした本作。起源を描いた前作も良かったですけど今回もなかなか面白かったですね。人間側のキャスティングなどは大分様変わりしてて新しいストーリーのようにも見えるんですが、そこは前作以上に主軸となっている猿のシーザーの活躍のおかげか、あまり腰を折ることなく観る事が出来たといったところです♪

創世記の方でもどっちかと言えば猿であるシーザーが新薬の副作用によって知能を付けていき、己の立ち位置や境遇に深く悩みながらも同類のため立ち上がっていく成長過程のようなものに凄く見応えを感じていたのですが、本作に関してもそこら辺の見所は健在といったとこでしょうか?10年も経っているため当然猿の知能も大分発達し、冒頭で人間と同じように社会を形成している風景を見るとオリジナルにどんどん近づいているなと思わせるものもありますね。更にリーダーであるシーザーも今回になっているので、猿側の物語もより一層感動的になってたのも良かった。
・・まあ息子ブルーアイズとのコミュニケーションにギクシャクしつつも次第に父子の絆を深めていったり、信頼していた友(コバ)の裏切りと言ったものはややありきたりな展開と言えなくもないんですが、それでも家族愛とかは泣かせ要素としては普遍だとも思うし、誤解や主義主張の食い違いによる不和も争いの元としては定番でもあるから、見せ方としては安定していたような気がする。パフォーマンス・キャプチャーを用いたデジタルモンキー技術なんかも相変わらず驚かされるクオリティでしたし、シーザーを通したアンディ・サーキスのなりきり演技もまた一段と磨きが掛かってる感じだったので、少なくとも猿側には好印象要素がたくさん詰まってましたね。

・・ただその一方で個人的にいまひとつかなぁと思えた部分としては、猿側のパートの方が盛り上がりもあってコバみたいな印象強いキャラもいたせいか、人間側の方はマルコム以外ちょっと存在感薄い感じも抱いてしまったかなぁと。前作の主人公であるウィルがどこかで絡んでくれれば・・なんて淡い期待もあったんですけどねぇ~^^;
人間側のリーダーであるドレイファスなんかも、『ザ・ウォーカー』みたいな独裁者風の方がゲイリー・オールドマンを当てた意味があるってもんにも思えるんですが、ここら辺も自分が想像してたのとはちょっと違ってましたね。ドレイファスもどうやら家族を猿ウィルスで失ってたようですから、猿に対する憎悪がもう少し大きい方が良かったかもしれません。


今回の新世紀は創世記より悲哀に満ちたような雰囲気があってズッシリくるトコもありはしたのですが、それでも人間と猿の対立と争いを発端から開戦まで両陣営ののっぴきならないような事情や緊迫感漂う情勢を交互に且つ丁寧に描いてもいたから、ドラマチックで見応えがあったのも確かでしたね。
・・そしてオリジナルに沿った内容ですと、いよいよ次は猿の支配体制が本格化するんじゃないかと思うんですけども、その時の主人公がまたシーザーかどうかは微妙な気がしますね。もしかしたらブルーアイズの物語になるかも?まあ世代を通して受け継がれていくお話みたいなのは大好きなので、そうなったらなったで個人的には楽しみかもしれませんねw
前作『猿の惑星/創世記(ジェネシス)』から10年、人類は猿インフルエンザの影響で絶滅の危機に瀕し、免疫を持つ一部の人々だけが細々と生き延びており、一方で蜂起した猿たちは、シーザーの指導の下で一大コミューンを築き上げていた。新たなエネルギー源を求めてダムを再稼働させようとした人間たちのグループは、そうと知らずに猿たちのテリトリーに侵入してしまい、互いの存在を知った両者は一触即発の状態を迎えてし...
前作同様、大変面白かった。
 アメリカ  SF&アクション&アドベンチャー  監督:マット・リーヴス  出演:アンディ・サーキス      ジェイソン・クラーク      ゲイリー・オールドマン    ...
シーザーの男前のみを観るべき映画。  
自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。 サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーが ゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。 人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、 再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考...
原題:マット・リーブス出演:アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、ドビー・ケベル
前作「猿の惑星:創世記」は映像と、シーザーを演じるアンディ・サーキスの演技に感心
猿の惑星 新世紀(ライジング) '14:米 ◆原題:DAWN OF THE PLANET OF THE APES ◆監督:マット・リーヴス「モールス」 ◆出演:アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、トビー・ケベル、コディ・スミット=マクフィー、...
前作、猿の惑星:創世記(ジェネシス)を、当ブログは以下のように褒めている。 <「老い」とは 
<「親子の絆」とは 
<「人格」とは 
<「愛情」とは 
<「人権」とは
 <「尊厳」とは

 <な...
14-74.猿の惑星:新世紀(ライジング)3D■原題:Dawn Of The Planet Of The Apes■製作年、国:2014年、アメリカ■上映時間:130分■料金:300円(ポイント使用)■鑑賞日:9月20日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷) □監督:マット・リーヴス◆ジェイソン・クラーク◆...
DAWN OF THE PLANET OF THE APES 2014年 アメリカ 131分 SF/アクション/アドベンチャー 劇場公開(2014/09/19) 監督: マット・リーヴス 『モールス』 出演: アンディ・サーキス:シーザー ジェイソン・クラーク:マルコム ゲイリー・オールドマン:ドレ...
【概略】 猿のシーザーが仲間を率い、人類への反乱を起こして10年。猿たちと人類が森で遭遇し、一触即発の危機が発生する。 SF 前作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の続編。 なんか、既に薬害で人類が死滅しそうな勢いと言う設定の本作…うーん、そこに行くまでの過程(この10年)が見たかったのに。前作のラストで「人間に対し反乱を起こして」という感じではなかったような気がするんだ...

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No title

こんにちは♪

>人間側のキャスティングなどは大分様変わりしてて

これには当初、かなり戸惑いましたよ。

それはそれとして、加速的に知性を高めていくサルた
ちの社会はまさに現実社会の人間の姿でしたよね。
前作以上にドラマ性が高かったように思えたりで、か
なりオモシロく観れたんすけど、本作は少なからず支
配される側の人間目線で観てることもあって、全面的
にシーザーたちに肩入れは…なのにここまで、強力に
惹きつけるんだからスゴイ作品だなぁと♪ (゚▽゚)v

繋がりを感じる

>風情♪さん♪

10年経っても出来れば前作の主人公のウィルが出て来て欲しかったですね。・・いや、でももしかしたら次回作では期待できるかも?^^;

でもその10年は猿達の驚異的な進化を目の当たりにして自分も驚きでした。文字とかはもう普通に書いてましたし、独自の文明を築いたりしてるのも、どことなくオリジナルへの繋がりを感じましたね。

ちなみに自分は、本作はかなりシーザーに肩入れしちゃってました^^;多分人間側に魅力的なキャラクターがいなかったからかもしれませんね(汗

No title

そうそう、人間側の存在感が薄かったですね。
どっちかというと猿側よりかと。
次はいよいよ猿が人間を支配する?のか楽しみ、、、
というか複雑な気持ちですが、
見たいですね(苦笑

見所は猿側ばかり

>えふさん♪

ドラマパートもアクションパートも面白かったのは猿側でしたもんね。上映時間の都合もあるでしょうし、どっちかに注力するほか無かったのかもしれませんね?

次でオリジナルと繋がるかは分かりませんが、そのオリジナルもシリーズ何作か続いてるので、この新しい猿の惑星も可能なら3部作以上の作品を観てみたい気もします

こんばんは

メビウスさん、こんばんは!

人間側というよりは、エイプサイドのほうを描いていましたよね。
人間の愚かさを引き継がないようにとシーザーは思っていたのに、結局は人間と同じように憎しみや支配欲のようなものに翻弄されるエイプが哀しい感じがしましたね。

知恵がある故に

>はらやんさん♪

なんだか知恵を身に付けてしまったが故に、エイプも考える事が単純じゃなく人間と同じく善悪の区別などを理解できるようにもなってしまい、結果同じように争いを生んでしまうというのが、シーザーの心情と照らし合わさり何とも哀愁を帯びたストーリーになっていたと思いますね。

そう考えると、エイプを主軸にした物語になっていたのもなんか納得できるものがあります。

こんばんは!

メビウスさん、こんばんは!
一人(一匹)でも考え方が違うものがいると、私自身の生活でもそうですが、決して上手くいかないと思い出される事もあり、映画の中の話だけじゃないよなぁとは思いました。
なんか観ていて無性に悲しくなるストーリーでした。
これからどう話が転がっていくのでしょうか。
続きが気になります。

No title

猿が進化し続けたら、結局人間のようになってしまう
エイプ皆家族という構図から、個々の家族となり、
全体を考えられないものが出てきてしまう
それを、頭の良いシーザーが考えてなかったとは言わせません。
そういう意味ではコバの反乱は必然的なものでもあり、ある種の見せしめ的な部分もあったのかも…とちょっとうがった見方も考えてしまうほど、社会と社会の対立の話でしたね
現在の国勢状態にあてはまるので、なんとも考えてしまう作品でした
個人的には前作のほうが好きなんですけどね

個人的には物凄い名演技のコバに笑ってしまいました。
人間を憎むあまりに目が曇っていたのは自分だったのに、その人間を殺すためにはなんでもするんだなと。
まあコバも犠牲者ですよね
人間によって切り刻まれていたら、そりゃ憎くもなるでしょう
その憎悪を捨て去れというのは、難しい事だったと思います

コバみたいにならないように

>ヒロ之さん♪

ああいった大きな社会を形成する以上、大なり小なり意見の相違は出るはずですからコバのような存在が出てもそれはしょうがないとは思うのですが、ただ自分の我を通すために周りも巻き込んで迷惑をかけるのは駄目ですよね^^;ホント、時と場合によっては自分達にも当てはまる時があるかもしれませんから、フィクションでは片付けられない部分もありますね(汗

>makiさん♪

コバが前作で人間達にひどい事をされていたのは当然シーザーも知っていたでしょうから、彼が人間社会から遠く離れて森で暮らしていたのは、そういった憎悪の対象に接触させないためというのも恐らくあるでしょうね。穏やかな生活を望んでいただけに、一番怖れていたのは多分『不和』もあったと思いますから。

でも自分も前作の方が割と好きだったかもしれません。本作は本作で重厚な物語に仕上がっていて見応えありましたけども、やっぱりちょっと単純明快なほうが好物ですしね^^;

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