【監督】ボグダン・ドレイヤー
【出演】ジェラール・ドパルデュー/ハーヴェイ・カイテル/ラウラ・モランテ/ボグダン・イアンクー
【公開日】未公開
【レンタル日】2014年 8月6日
【製作】ルーマニア/ドイツ/ベルギー

【ストーリー】
第二次世界大戦下、ナチスに占領されたルーマニアのある村。少年アレックスがドイツ軍兵士の死体を発見する。ナチスの将校は犯人を見つけ出すことを要求し、翌朝までに見つけられなかった場合は村の有力者10人を処刑すると宣告する。ヨハネス神父は村を守る為に教会の使用人であり、厄介者のイプに盛大な葬儀を約束する代わりに犯人になって欲しいと頼み込む・・・。
 
【感想】
一人のドイツ兵が殺されてしまった事がきっかけとなり、村の権力者たちと殺人の濡れ衣を着せられる事になった男との、どこか苦笑しつつもヒヤヒヤさせられるやり取りの数々が描かれる本作。結構重い雰囲気があるかなとも思ったのですが、なかなかどうして意外と楽しめる部分があって個人的には面白かった・・と言えばいいのかな?^^;

それこそこんなタイトルで時代設定なものですから、当初はやっぱり自分の少し苦手とする戦争ドラマの類だとも思って腹据えて鑑賞していたのですけども、なんか途中からちょっと笑える要素も盛り込んだりしてたため、戦争ドラマではあるけど少し敷居の低い感じに見えたといった所ですね。
しかしまあドイツ兵を殺害した犯人を見つけなければ村の権力者の代表10人が代わりに殺されてしまうため、我が身可愛さな言い分のオンパレードとかはもう酷いし、自分達の代わりに使用人のイプを人柱のようにしようと口八丁で言い包める様も魂胆が分かるだけに凄い醜くて正にダメな大人の典型のような10人(汗)。・・ただこの10人が命掛かってて滅茶苦茶『必死』でもある分、自分の壮大な葬式を実際見てみたいと言うイプの無茶な要求などにも四苦八苦しながらごきげん取りしてる姿なんかはかなり滑稽で、シリアスな雰囲気なんですけどもどこかユーモアもあって可笑しいんですよねぇ。バックで流れてる音楽もどこか陽気だし、村中総出で葬式のリハーサルを行ってる光景もちょっと馬鹿馬鹿しいとこがあるから、何だか喜劇を見てるかのようにも思えましたw

・・まあとはいえ結末はあんまり笑えるものとは言えなかったですけどねぇ。ああいった形でお咎め無しになったのは良い事かもしれませんが、それでもそれなりの覚悟を決めて臨んだイプにしてみれば何とも複雑な心境なのは確か。イプのこれまでの人生を権力者の方々の口から聞く限りでは、不遇な生い立ちや苦労の方が多かったのも想像に難くないし、そういう辛い人生を歩んできた彼だからこそ、濡れ衣でも何か自分が人の記憶に残る『証』のようなものを欲しがっていたようにも見えてしまった。
なもんですから、その機会を突然失ってしまった彼の最後の行動は緊張感もあって見入っちゃったなぁ・・。ちょっと最悪な結末も想像しちゃったものの、唯一の理解者であるアレックスの存在が最後に活きてて個人的には良いラストだったと思いますね♪


そいえばジェラール・ドパルデューさんも最近観たのは確か『ライフ・オブ・パイ』のシェフ役くらいでしたから、なんだか久々に主演作を観たような気もする。今回のイプ役は子供と戯れるような無邪気な仕草から終盤の自ら命を絶ちかねない危うさを秘めた姿だったりと、随分演技の幅みたいなのが広くてやはり素晴らしい役者さんですね。彼に魅かれてレンタルしたというのも無きにしも非ずだから、その点では本作はアタリだったかもしれない。
・・ただ一つ不満と言うか、疑問だったのはやっぱし最初にドイツ兵を殺した犯人の存在かなぁ~?この辺は非常にスッキリしませんでした(´Д`;)
【概略】 第二次世界大戦中、ナチスに占領されたルーマニアのある村。少年が兵士の死体を発見したことから災難が降りかかる。ドイツ軍の将校は犯人を見つけ出すことを要求し、見つけられなかった場合は翌朝村人全員を射殺すると宣告する。絶望の中、神父は村を守る為、村に住む狂人のイプに盛大な葬式を約束する代わりに身代わりになって欲しいと頼み込むが…。 ドラマ 戦争ヒューマンドラマと思って借...

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こんにちは

これもある種の戦争の悲喜劇なんでしょうかね…
ラストはなんともいえない味わいがありました
私もこれ普通に戦争ヒューマンドラマかと思ってたので
途中の遠まわしに犠牲を強いる劇中にハラハラしつつも滑稽に思えて笑えたりで、コメディか、これ、と思いましたが、あのラストをみるに、びしっと締めてくれていたのでそうではなかったですね
ただ…結局ドイツ兵を見事なまでに喉掻っ捌いた犯人はわからずでしたが。

真犯人は・・?

>makiさん♪

戦争を扱った作品もやっぱりお国柄みたいなものが表れるんでしょうかねぇ^^;途中の葬式リハーサルは確かにコメディっぽい部分もありましたけど、あれはあれで真面目に描いてるんでしょう。重い作品は正直苦手なので、ああいうガス抜きみたいなシーンはちょっと好感もてました(笑

でもホント、あの若いドイツ兵を殺害した真犯人は誰なんでしょう?一番濃厚なのはやはり自殺なんですけどね・・^^;

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