【監督】ザル・バトマングリ
【出演】ブリット・マーリング/アレキサンダー・スカルスガルド/エレン・ペイジ/ジュリア・オーモンド/パトリシア・クラークソン
【公開日】2014年 1月31日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
テロからクライアント企業を守る会社に採用された元FBIエージェントのジェーンは、環境汚染や健康被害をもたらす大企業に報復を行う正体不明の環境テロリスト集団『イースト』への潜入捜査を命じられる。サラと名前を偽りメンバーに迎えられた彼女は彼らの過激な思想に強い反感を抱くが、大企業の不正と被害者の悲劇的な実情を知るうちに、彼らの信念に共感を抱き始める・・・。
 
【感想】
本作は環境破壊等を行っている悪質な企業に報復を行うテロ組織への潜入捜査を命じられたある女性捜査官のお話。『アナザー・プラネット』でも脚本・製作などを兼任していたマルチ才能な女優さんブリット・マーリングの最新作で、個人的に好きな女優さんの一人でもあるエレン・ペイジも共演してたので鑑賞してみました。

『インファナル・アフェア』のように潜入捜査を扱った作品では長期間潜入してる内に自身の当初の任務の目的や信念がぐらついてくる人間ドラマなどが盛り込まれたりもしますけど、本作も大まかな流れではだいたいそんな感じに見えた。最初はイーストのカルト的な活動や『目には目』をな報復行動に反目するサラですが、実際に企業の悪質な不正行為を目の当たりにする事で彼らの行動やリーダーであるベンジーの思想にも徐々に魅かれて行くようになっていきます。
・・まあただちょっと『影響受け過ぎなのでは?』なんて疑問も最初思わなかった訳では無いんですが(汗)、サラが勤めている会社の女ボスの利益追求とも取れる言葉を聞いた辺りからは自分も少し共感できなくも無かったかな?イーストのテロ行為から企業を守るなんてご大層な事を言ってはいたものの、その実契約を交わした企業の安全だけを最優先としており、それ以外(目の前の危機など)は『顧客じゃないから』と知らぬ存ぜぬを決め込むという冷たい態度は中々に腹立たしいものがあった(まあ感情等に流されずマニュアル通りに物事を進めるのは組織的には間違っていないんだろうけど・・)。なのでこの『守るために存在してた組織』もフタを開けたら同じ穴のムジナで大義もまるでなかったという事実が、サラの中にある信念や善悪の判断に揺らぎを生じさせる要因として上手く活きていたように思えましたね。
・・でもだからでしょうか、サラの苦悩が深刻になっていく中でのベンジーとの恋模様は個人的に邪魔のようにも見えてしまった。男女のロマンスを絡めず、割とストイックな展開でも面白い気がしたんですけどねぇ~?肉体関係まで行かず出来ればプラトニックで留めて欲しかったかもしれません^^;


とまあ、企業の不正を暴いたりその企業のお偉いさんなんかを人生のどん底まで突き落として痛快っ!・・なんて思うような作品ではありませんが、こういった善悪の二極で判断できない状況に陥った際に『自分が正しいと思った事を成せるか』という決断力みたいなものを問うような内容はすこぶる見応えがありましたね。サラの決めた最後の決断なんかも結構賢い選択で、イーストの理念は分かるけどその過激な行いに賛同するわけではなく、かといって大義のない自身の組織の命令に順ずるでもないサラなりの別な方法で企業の不正を暴いていってるラストが良かったですね。
 
ちょっと私のこの破壊された頭には難しいかなと思っていたのですが、「アナザー プラネット」のブリット・マーリングさんが主演だし、と観てみました。彼女、やはり才媛で主演に脚本・製作も務めているようです。 環境汚染や健康被害をもたらす大企業に制裁を下す環境テロリスト集団へ潜入した主人公が、次第にその実体を知り、理念に惹かれつつも、最後に下す決断が清々しいです。 どこの国でも、企業の偽装工作は行...

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こんばんは

企業の隠蔽工作に対するイーストの方法が、
やっていることが私怨制裁なので、
個人的にはジェーンが最後に下した決断が
一番自分の思いに近いものでした
「アナザープラネット」もよかったですが、マーリング女史の才媛さには驚きですね

英断

>makiさん♪

確かにジェーンの最後の決断は良かったですよね。イーストと企業、それぞれの善悪を目の当たりにし狭間で苦悩してたからこそ見出した選択が素晴らしかったというか^^
ベンジーもリストを監視ではなくああいう風に活用できれば良かったんですけどねぇ(私怨に凝り固まってから無理でしょうけど・・)。

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