【監督】ブライアン・ヘルゲランド
【出演】チャドウィック・ボーズマン/ハリソン・フォード/ニコール・ベハーリー/クリストファー・メローニ
【公開日】2013年 11月1日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
1947年、ひとりのメジャーリーガーが誕生する。彼の名はジャッキー・ロビンソン。背番号は『42』。当時白人選手だけで構成されていた400人のメジャーリーガーの中でたったひとりの、そして初めての黒人選手だった。そんな彼を待っていたのは出て行け!の大合唱。敵は相手チームだけでなく、観客、マスコミ、時には審判、そしてチームメイトさえ敵に回す中、何にも屈せず、やり返さず、ただ黙々と渾身のプレーを続ける事で、彼はそこが自分のいるべき場所であることを自ら証明してみせていくのだった・・・。
 
【コメント】
毎年決まった日(4月15日)にメジャーリーグで『42』という背番号を選手全員が付けている様子は自分もニュースとかで何度か見てて覚えてはいましたが、そもそもなんでそういう経緯になってるのかは詳しく知らなかったので本作を鑑賞。背番号42の選手であり、メジャーリーグ初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソンの激動の野球人生は正に差別との戦いでもあり、もーなんか観てて試合に白熱するどころか冷汗みたいなのが出っぱなしでしたねぇコレ^^;・・でもとても感動できましたっ。

そいえばかなり以前、黒人のプロフットボーラーであるアーニー・デイビスの生涯を描いた『エクスプレス 負けざる男達』という作品を鑑賞した事があるんですけども、ジャッキーが野球界で味わう差別との戦いは年代が近いのも相まってそのアーニー・デイビスの環境と非常に酷似してるな~というのを観ててふと感じてしまいましたねぇ。・・でもジャッキーやアーニーに限らず、他の黒人スポーツ選手は多分皆同じ境遇を味わっていたのかもしれない。やはりそれくらい4~50年代のアメリカって差別の色がまだまだ濃かったのだと思い知らされてしまいます。
ジャッキーも当然の如くプレーする度に観客からはブーイングの嵐であり、痛烈な非難や罵倒は対戦相手だけじゃなくチームメイトからも一緒にプレイをしたくないという嘆願書まで出る始末(汗)。そして中も酷ければ外も例外じゃないほど黒人に対する敵意みたいなのがビシバシ伝わってきて・・・まあだからでしょうか、その全てに耐えて耐えて少し心が折れそうになった時にベンチ奥で吼えるあのシーンなんかは非常に痛々しかった。『黒人』というだけでここまで理不尽なものかという怒りが爆発してるようで結構印象的でしたね。何とも胸が締め付けられます・・(涙
ただこんな最悪な状況の中ジャッキーにとって救いだったのは、ブランチという最大の理解者が家族とは別に彼を常に支えてくれていた事でしょうねぇ。まあ最初こそジャッキーがメジャーリーグに入れば、黒人初のメジャーリーガーという謳いもあって黒人の観客も大入りでウハウハみたいな経営者らしいドライな考えでのスカウトなのかと勘ぐってもいたのですが、後半で少しだけ過去をつぶやいたブランチには人種差別根絶の本気と覚悟がちゃんと汲み取れたので、自分はここで少々涙腺が脆くなった次第。
またブランチを演じてる大御所ハリソン・フォードにしても、普段のイメージとは一風違う役柄且つ助演サイドながらも非常に存在感タップリなんですよねコレがまたwまるっと野球映画だったらジャッキーが主役に見えたんでしょうけども、本作の場合は人種差別問題の方も強かったので、その根絶の理想を掲げているブランチの存在も際立っていた気がしたのでした^^


まあこういった人種差別映画はちょっと人の醜い部分があからさまに現れるトコもあるので、好物の実話ジャンルでもいささか苦手な時もあったりはするんですが、本作に関しては最後にちゃんとスポーツ映画の王道(?)らしくネバーギブアップな展開で沸かせてくれるし重くもならなかったので、これはこれで良かったかな?ジャッキーには多分その後もまだ差別問題の壁が立ちはだかり続けてたとは思いますけど、美談で終わった方がやはり感動しますしねぇw42の背番号をメジャー選手全員が付ける理由とその偉大さもちゃんと理解できた作品でした♪
しかしながら・・・1つだけ気になるとこを挙げますならば、本作のサブタイトル辺りが観終わった後ちと大袈裟な風にも感じてしまいましたね。邦題で『世界を変えた男』となってますが、それほどワールドワイドな変革には見えなかったので、ストレートに『メジャーリーグを変えた男』とかだったら駄目だったのかね?とつぶやいてみたりです・・^^;
42 2013年 アメリカ 128分 ドラマ/伝記/スポーツ 劇場公開(2013/11/01) 監督: ブライアン・ヘルゲランド 脚本: ブライアン・ヘルゲランド 出演: チャドウィック・ボーズマン:ジャッキー・ロビンソン ハリソン・フォード:ブランチ・リッキー ニコール・...
原題:42 監督:ブライアン・ヘルゲランド 出演:チャドウイック・ボーズマン、ハリソン・フォード、ニコール・ベハーリー、クリストファー・メローニ、アンドレ・ホランド、ルーカス・ブラック、ハミッシュ・リンクレイター、ライアン・メリマン
ハリウッドのメジャーリーグ物って見応えあるわ〜。

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こんにちは!

メビウスさん、こんにちは。
自分もメジャーリーガー全員が「42」をつけてプレーするというのはニュースで目にしていましたが、その番号をつけていたジャッキー・ロビンソンという人物は知らなかったので、そういう意味では本作を見れた事は大きな勉強になれました。
かなりの差別を受けている中での我慢と戦いながらのプレーだったんですね。
ああいった肌の色が違うからと迫害されるシーンを見ると、胸が痛くなります。
それでもそんな逆境に負けず、ひとつひとつのプレーでファンや他の選手を魅了し、ある意味、見返した訳なのですから、すごいなと本当に心の底から思いました。
彼が今でも偉大な選手であると言われ続けている理由も納得できる素晴らしい作品でした。

勇気と忍耐

>ヒロ之さん♪

やり返さない勇気と迫害をフェアプレーで以って覆す精神的強さと実力。そういったものがジャッキー・ロビンソンを伝説の存在たらしめてるのだなと鑑賞して思いましたよね。差別のシーンもおそらくかなり忠実に再現してると思うだけに、歯を食いしばってこらえるような彼の姿はホント胸を打たれました。
・・でもこういうのを見ると黒人に限らず、もしかしたら日本のメジャーリーガーも昔は凄い苦労してたんじゃないかなと勘ぐってしまいます^^;マーくんは大丈夫なのかな~みたいな(汗

No title

野球だけじゃなく、
他のスポーツでも同じような事があったんでしょうね。
チームメイトよりも、
相手チームの監督のヤジがとても見苦しかったですね。
あれはすごい不愉快でしたわ!

監督うるさすぎ

>えふさん♪

おそらくこの時代、野球以外のスポーツにも黒人の人達はいたと思いますから、やはりジャッキーだけが不当な差別を受けてたわけではない気がしますね。・・でもいち早く差別の壁を乗り越えて白人にも認められた黒人選手はジャッキーが初めてなのかもしれませんね。

そいえば相手チームのあの監督さんは異常ですね。ニガーニガーうるせーんだよ!と、自分も凄い腹立ちました--;

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