ホワイトハウス・ダウン

【監督】ローランド・エメリッヒ
【出演】チャニング・テイタム/ジェイミー・フォックス/マギー・ギレンホール/ジェイソン・クラーク/リチャード・ジェンキンス/ジェームズ・ウッズ/ジョーイ・キング
【公開日】2013年 8月16日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
議会警察官のジョン・ケイルは、大統領ジェームズ・ソイヤーを警護するシークレットサービスの面接を受けるが不採用となってしまう。幼い娘エミリーをがっかりさせたくないと考えたジョンは、娘と共にホワイトハウスの見学ツアーに参加するが、突然謎の武装集団が現れホワイトハウスを占拠する。合衆国政府が大混乱に陥る中、大統領とエミリー、そして国家の運命はケイルの手に託されることになる・・・。
奇しくも6月に公開された『エンド・オブ・ホワイトハウス』と大分被ってる内容にもなってしまった今回のエメリッヒ作品。そのせいか嫌でも比較をしてしまうようなとこはあると思いますが、自分は幸い(?)にもその『エンド~』の方は未見だったため本作は純粋に楽しめましたねぇ^^
エメリッヒ監督の破壊の美学も堪能できましたし、パニックやピンチの中にもユーモアを忘れないテンポの良さやウィットに富んだ会話のやり取りも楽しめたので、上映時間の長さを忘れさせてくれるくらいの見応えも与えてくれてたと思う♪
自分の場合は『インデペンデンス・デイ』などがやっぱり印象強いだけに、エメリッヒ監督が手掛けるパニック作系作品は『規格外・常識外』なとこがやはり面白く感じちゃうんですよねぇ。本作でもアメリカの歴史的建造物であるホワイトハウスが時間をかけて破壊され続けていく所も現実にはあまり想像できないような光景ですし、破壊描写に関してもエメリッヒ監督の一連の大規模ディザスター系と比べれば本作はパニックの現場の殆どがホワイトハウスでもあったので、その分凝縮されてると言いますか一点集中型のようにも見えて毛色の違う壊しっぷりを堪能できたのも良かった♪まあ今までが世界規模だったので縮小気味に見えちゃうのは否めないとこですけど、それでも個人的には迫力が減少してる風には感じなかったし、テロリストに立ち向かうジョンの孤軍奮闘アクションも手伝ってはいるので全然飽きなかったですね。
それに、その主人公のジョンが時に1人で戦ったり、バディを大統領にして協力したりする場面、限定された空間内でのテロリスト戦といった展開は、『エンド~』と比較するよりもむしろブルース・ウィリスの『ダイ・ハード』シリーズと比較した方がしっくり来るかもしれないwテロリストメンバーの方にもちょっとお茶らけたハッカーがいたりで似てる雰囲気があり、更にジョンの服装も激しい攻防でどんどんキャストオフしていってマクレーン風になっていく所なんかもニンマリしてしまった。ダイ・ハードの1作目辺りをリブートでもすればもしかしたらこんな感じになったんじゃないでしょうかね~?そして少なくとも今年公開された本家の『ラスト・デイ』よりは本作の方が面白かったとも思います^^;
・・しかし『インデペンデンス~』などでもあっけなくメチャクチャにされてしまったり、『アメリカを象徴する建物』という極めた薄っぺらな見た目だけでしか覚えていなかったせいか、自分にとってはホワイトハウスのあれこれを知るのにも役立ち、少し『ため』にもなった作品だったかな?それこそ今年がぞろ目な建国記念であることや美術館並の絵画・アンティークを揃えている事、一度建て直されていたという事も初耳だったため、へぇ~と頷くとこも多かった。本編を観る限りでも都市伝説的な噂や秘密の部屋もあるようですから、マニアな人達を惹き付ける魅力ある建造物でもあるのだなというの理解できますねっ。
あと魅力と言えば主演のチャニング・テイタムも然りで、『ストップ・ロス』と『GIジョー』くらいしか観てないんですけども、ここまでアクション映えする俳優さんだとは思わなかったなぁ。ソフトマッチョな肉体美もカッコイイし、ベレッタを撃ちまくる姿も堂に入ってて完璧だった。次世代のアクション俳優として、是非ともエクスペンダブルズシリーズに参戦して欲しいくらいですw