DV

【監督】中原俊
【出演】遠藤憲一/英由佳/高野八誠/りりィ/小沢和義
【公開日】2005/2.5
【製作】日本

【ストーリー】
鬼頭泰子(英由佳)はジュエリーショップに勤める29歳の女性。歳がひと回り離れた夫・昭吾(遠藤憲一)との間に子供は無かったが、愛と信頼で結ばれた幸せな夫婦だった。3度目の結婚記念日の夜、花束を手に泰子のショップへと立ち寄った昭吾は、店の外から働く妻の姿を見つめていた。泰子は若い同僚と親しげに会話している。昭吾は泰子の携帯に体調が悪いから先に帰ると告げ、その場を去った。
しかしその日から昭吾は人が変わったように暴力的な行動を取り始める・・


【コメント】
平成16年にDV法の改正が行われたものの、その被害者の数は国内で40万人以上となっているらしく、今でもその数は増加の一途を辿っているのが現状なのだそうです。

自分は結婚もしていませんし、当然DVなんてものはしてないし、する人もいない。自分の身近でDVにあっていると言う方も恐らくいません。
新聞やテレビなどの報道がせいぜいの知識であった自分にとって、このDVと言うものに関しては酷く無知であったと思わざるを得ません。

この映画はそんな社会問題ともなっているDVに真正面から取り組み、何がDVなのか?そしてどこまでがDVなのか?と言う事を教えてくれたような気がします。

作品自体はやっぱりDVと言うものを扱ってるだけにかなり重い。
過剰な愛故なのか夫の常軌を逸した行動や、家庭内暴力を生々しく描いており、身近な恐怖とも言えるDVの本質を忠実に再現している。
又、DVに対しての社会の理不尽さや身勝手とも言える部分も映し出されており、夫にマイクで殴られて頭から血を流している所を見ても、店と自分の事だけの心配をするカラオケ屋の店員や、グー(殴る)かパー(平手)でDVかどうかなどと適当な診断をする医者など、やっぱり第三者から見ると客観的な視点でしかDVと言うものを見てないんだなと実感させられてしまいます。
この映画を観るまでは多分自分もそうだろうと思ってしまうだけに・・

でも、中途半端じゃない内容なので観る側にもしっかりとDVの現状を理解させる事が出来ると思うし、本物さながらにDVを行う夫役の遠藤憲一と、DVを受ける妻役の英由佳の迫真の演技はかなり見応えがあります。
妻の泰子が相談所に赴いた所にいた宗方と言う男を演じている小沢和義も2人の主演者に負けず劣らず!!(むしろ勝ってる?)

小沢和義は『MURAKUMO』を見て初めて知った俳優さんですが、今回はクライマックスでかなりやってくれました。
夫の昭吾と宗方の面会室での会話はこの映画の一番の見所だと思います。


暴力シーンや望まない性行為を強要するシーン等がありR-15指定を受けている作品ですが、自分のようにDVと言うものにあまり関心が無かった方などにも広くオススメしたい映画ですね。

それ程長い内容でも無いですし、勉強にもなると思います。


【この映画で印象に残ったセリフ】
『私もカスです。・・・・同じですよ』(宗方のセリフ)

『DV ドメスティック・ヴァイオレンス』公式サイト

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