ヴェラ・ドレイク

【監督】マイク・リー
【出演】イメルダ・スタウントン/フィル・デイヴィス/ピーター・ワイト/エイドリアン・スケアボロウ/ヘザー・クラニー/ダニエル・メイス/アレックス・ケリー
【公開日】2005/7.9
【製作】フランス、イギリス、ニュージーランド

【ストーリー】
1950年のロンドン。ヴェラ・ドレイク(イメルダ・スタウントン)は愛する夫と子供達、かけがえのない家族達を何よりも大切にし、決して裕福では無いにしろ毎日を精一杯、そして幸せに過ごしていた。笑顔を絶やさず、病気で寝たきりの人達の家を訪ねては親身になって世話などもしていた。
しかし、そんな彼女には人には決して言えないある秘密を持っていた・・・


【コメント】
この映画のパンフレット(↑画像)の裏にはこう書いてあります。


『イメルダ・スタウントンの演技に心動かされない人がいるならば、その人は脈を調べてもらった方がいい。その人の心臓は止まっているに違いない!』:BBC


よーし、それなら観てやろうじゃないかっ!!と意気込みながら真偽の程を確かめに行った結果・・・
自分の心臓は正常に動いてる事が判明しました(^▽^;)イメルダ・スタウントン、凄すぎる・・・・


裕福ではないが幸せな家庭を築き、その幸福な日常の陰で望まない妊娠をしてしまった女性達に『堕胎』の手助けをする、どこにでもいる普通の女性ヴェラ・ドレイクの姿を描いた本作。

『堕胎』と言う重いテーマを扱っている作品で、今でこそ合法化が成されていますが、この映画の舞台ともなっている1950年代のイギリス・ロンドンでは中絶行為はまだ合法化されておらず、医師の診断が降りない限りは『堕胎』は違法であり重罪と言う事をこの映画を観て初めて知りました(-_- )
しかし病院で堕胎を行うにも莫大な費用がかかり、お金持ちならいいけど、貧しい人々は当然そんな大金が払えない。そうなると当然医師免許も持たないヴェラのような人に、非合法な堕胎処置をしてもらわざるを得ない状況になってしまう。
そんな社会的な矛盾や戦争後の貧富の差をまざまざと描いていたり、善意から犯した罪であれ、ヴェラの行った事は正しいのか?それとも悪いのか?と観る側にも問いかけるようなストーリーは正に素晴らしいの一言。
重罪を犯し、平穏な家庭が徐々に壊れていくヴェラの家族の心境もとても痛々しいです。
しかしそれでも妻であるヴェラを最後まで信じ、彼女が犯した罪を許した夫・スタンの深い愛にはただただ感動(T-T)強く、そして固い絆で結ばれた家族の愛もこの映画のもう1つの魅力だと思います。

完成度の高いストーリーも見所の1つですが、その完成度を更に高めてるのは、やはり主演のイメルダ・スタウントンの圧倒的とも言える演技力だと思う。大袈裟に言ってますが本当に圧倒的なのです。本年度アカデミー主演女優賞にノミネートされるだけあって、その迫真の演技には脱帽です。
尋問の際27年間一度も外さなかった結婚指輪を外すシーンや、夫のスタンに真実を告げるシーン、涙ぐみながら尋問に受け答えするシーン等、どのシーンも釘付けにされます。今年の主演女優賞大本命かと思ってたんですけどね・・
又、夫のスタンを演じていたフィル・デイヴィスをはじめ、息子役のダニエル・メイズや娘役のアレックス・ケリーなども負けず劣らずな好演っぷりを見せてくれます。

何でも監督のマイク・リーは、この映画にかなり独特な撮影方法を用いたらしく、出演する俳優達には自分の役柄以外の事は事前に知らせず、リハーサルで全てを知るといったアドリブに近い撮影を行ったそうです。
その為、俳優達の演技もかなり自然体なものが多く、彼女の家に警察が来た時の家族の呆気と不安に満ちた表情、何よりイメルダが警察を見た瞬間の絶望にも似たような感情を表すシーンは必見です♪


しかし、ラストは観るものによっては後味が悪いものになるかもしれないですね。
明確な答えが示されないまま終ってしまう事に疑問を投げかける方もたくさんいるかもしれません。
全体的にかなり重いストーリー展開ですので、万人向けしそうな感じはしませんが、自分はかなり胸を打たれました。

今年もまだ2ヶ月ちょいあり、新作映画もまだまだ出て来ますが、今年自分が観た映画の中では、暫定的ながら一番良かった映画として決定しておきます。

『ヴェラ・ドレイク』公式サイト
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※イギリス・フランス・ニュージーランド合作ヴェラを演じたイメルダ・スタウントンが絶賛されている。華やかさとは縁遠く、小柄な女性ですが、とても力強さがあります。自分のしたことは、法は犯しているけれど、人は傷つけていない。望まない妊娠をしてしまったお嬢さんを
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ストーリー:1950年、ロンドン。自動車修理工場で働く夫と2人の子どもと肩を寄せ合い、貧しいながらも幸せに暮らすヴェラ(イメルダ・スタウントン)は、家政婦として働く傍ら、時間を見つけては、老いた母親の面倒を見、近所の困っている人たちの世話を焼く毎日を送ってい
監督:マイク・リー 出演:イメルダ・スタウントン イギリス・フランス・ニュージーランド2004年 オスカーは逃したものの、この年の主演女優賞を総ナメにして話題と
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                                  『
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映画館にて「ヴェラ・ドレイク」★★★★ストーリー:1950年、イギリス。ささやかだが幸せに暮らすドレイク家の主婦・ヴェラ(イメルダ・スタウントン)。しかし彼女は家族にも話すことができない大きな秘密を抱えていた。それは望まない妊娠をして困っている女たちに、堕胎
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原題:Vera Drake優しさゆえに犯した罪、それでも法が法であるために、そして哀しくも見せしめと言われ、彼女は2年6ヶ月の禁固刑を受け入れた・・それでも幸せな彼女・・ 1950年イギリスはロンドンの下町、決して裕福ではないが、家族とともに幸せな日々を暮らすヴェ

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TB1ありがとうございました

はじめまして。
イメルダ・スタウントンは本当に迫真の演技でしたね。
シリアスなテーマでしたが、とても考えさせられるいい映画だと私も思いました。

はじめまして
この映画のこと知りませんでした
みてみたいと思いました

リンクさせていただきました

演技なのかと・・・

>リカさんこんばんわ♪

自分もシーン毎にイメルダの迫真の演技に驚きの連続でした。後半に入って涙を流すシーンが随所に見られましたが、自然に流してるようで本当に演技なのかな?思ってしまうほどでした。主演女優賞、出来れば取って欲しいのですけどね☆


>カントナさんこんばんわ♪

自分も9月後半ぐらいにパンフと予告編を観てこの映画を知ったくらいですね。凄い注目を浴びていた映画だったので、自分も観なきゃと思いって観てみたらかなりツボでした。重い映画ですが、観る価値はあると思います。

TBありがとうございました

迫真の演技は本当に素晴らしかったですね。なるほど、そういう風に撮影したんですか!メビウスさんの感想を読んでなるほどと思いました。当たり前のことではありますが、人によって本当に感想はさまざまで、いろんな意見を聞くのも映画の楽しみ方のひとつかなと思いました。この映画は結構難しかったので、機会があったらまたじっくり観てみたいと思いました。

正に十人十色

>めそさんこんばんわ♪

この映画は色々と考えさせられる上で、かなり難しい内容でもありますよね。自分もうんちく諸々書きながらで、コメント完成させるのにかなりの時間を要しました(笑

映画と言うのは観る人によって本当に評価はまちまち。十人十色ですからね。色々な方が色々な意見を交わしていますので、めそさんの言う様に、その意見を見たり聞いたりするのも映画の面白さの1つでもあると自分も思います。

TBありがとうございます。

イメルダ・スタウントンの演技には圧倒されました。
ヴェラ・ドレイクの人の良さ、罪の意識、そして家族を思う気持ち、
それぞれを見事に表現していましたよね。
彼女がアカデミー賞主演女優賞でも問題なかったと思うのですが・・・。
私も今年のベストテンを組み立てる時、上位に来ると思われる映画です。

良作♪

>kazuki-ktさんこんばんわ♪

マイク・リーの独特の撮影方法もあってか、役者さんの殆どが自然体の演技で、かなり感情移入出来た作品だったと思います。
年に100本以上観てるkazuki-ktさんの中でもベストテンの作品だとすると、結構な良作ですね☆

こんばんは。
先ほど、見てきました。
ついでにTBもさせてもらっちゃいました★

本当、イメルダの演技は大げさでなく圧倒的です。
彼女が警察署で涙ぐみながら告白するシーンは、
ヴェラの人助けに対する強い思いと同時に
イメルダの演技力の高さを実感できました。
でも、スワロが本当に感動したのは夫・スタン。
彼の愛情はヴェラの温かさに匹敵するものがあります。
スタンがシドを諭すシーン、ヴェラを受け入れるシーン、
涙ぐみそうになりました。

妻と夫

>スワロさんこんばんわ♪

こんなに感動できたのも、マイク・リー監督の独特の撮影方法やイメルダ・スタウントンの卓越した演技が上手く噛み合ってこそだとも思いますよね。
『シンデレラマン』や『愛についてのキンゼイレポート』等では、夫を妻が支えるといった共通点が見られたんですが、スタンの場合はその逆ですね。夫婦の絆と深い愛情は、作品が違えども感動を誘ってしまうのがニクイです(笑

こんにちは

私はどうしても、堕胎というと女性にばかりリスクがある、というとこが頭に浮かびましたが、”倫理観”について考えた方あり、”家族愛”について考えた方あり、どこにフォーカスしながら観るかは個人の自由なのが映画なのだなぁ、と思いました。
TBさせていただきます。

どうもはじめまして。あいさつ代わりに寄ってみました。感じのいいブログですね。更新楽しみにしてます。これからもよろしくお願いします。

捕え方

>もじもじ猫さんこんばんわ♪

そうですよね。堕胎が必ずしも女性に非が有ると言うものでもないですし、それに関わった男性側にも問題が有ると思いますし・・冒頭で望んで妊娠をしたわけじゃない女性がそうだと思いますね。
そう言う意味で、この映画は観た人によってどう言う捕え方をするのかが激しく分かれる映画でもあると思いますね。


>ゴッドウーチンさんこんばんわ♪

拙いブログなのですが、拝見して頂き感謝致しますm(_ _)m
不定期ですが、観やすさと分かりやすさの両立を目指して日々頑張っています。
こちらこそ、ヨロシク御願い致します。

TBありがとうございます

こんにちは♪
ヴェラも、彼女を取り巻く家族(弟フランクを含む)も温かい人ばかりでしたよね~。
彼女が捕まってから難しいことは何も分からずにオロオロしてしまうところからが真に迫っていました。
自分が人助けと思ってきたことがこんなにも重い罪で、しかも処置のせいで死にかけた娘もいたことへの驚き。
それを難しい用語でどんどん責められて・・・ヴェラの心中はどれほどのものだったでしょうか。
重いけれども見ておきたい映画のひとつですよね。

良作

>ミチさんこんばんわ♪

善意の行動を否定される事ほど、ショックを受けるものはないと思います。
自宅に警察が来て、ヴェラが何故来たのか分かると言った事から、彼女も堕胎と言う行為に心の中では危険で許されない行為だと理解していたのではと、自分は思ったんですけどね。
ラストもその後を考えさせられてしまいますし、凄く見応えがありました♪自分にとっては良作です。

こんばんは。
今更ではありますが、やっぱり彼女に最優秀主演女優賞を獲ってほしかったですねぇ。
他の役者も皆良かったです。
温かい家族なだけに、最後のカットは切なかったですね。

イメルダは素晴らしい・・けど

>るみねえさんこんばんわ♪

イメルダ・スタウントンの演技は正に特筆モノ♪女優賞は狙えると思ったんですけどね~(^^;)
最後のシーンもやるせないものがありますよね・・重いストーリーなだけに、すっきりしない結末だとますます重くなっちゃいます・・(汗

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