機動戦士ZガンダムⅡ

【監督】富野由悠季
【声の出演】飛田展男/池田秀一/古谷徹/鈴置洋考/ゆかな/池脇千鶴/他
【公開日】2005/10.29
【製作】日本

【ストーリー】
宇宙世紀0087年。エゥーゴに身を投じたカミーユは、地球降下作戦後、支援組織『カラバ』と合流。宇宙へと還る機会を伺いつつ、補給地ニューホンコンへと立ち寄る。カミーユはそこで神秘的な少女フォウと運命的な出会いを果たす。
互いに惹かれ合う2人であったが、フォウがティターンズの強化人間である事を知ったカミーユは苦悩する。一方、ティターンズ内部では、木星帰りの男パプテマス・シロッコが次第に勢力を拡大しつつあった・・・


【コメント】
前作の『星を継ぐ者達』のように、2ヶ月以上待たされる事無くすんなり観る事が出来ました♪
でもすんなり行かなかったのは、劇場版限定プラモデルを手に入れ損ねてしまった事ですね・・
物凄い長蛇の列が売店に並んでて、結局買う事が出来ませんでした(・_・;)

今回は物語もいよいよ中盤戦に差し掛かかり、より激しさを増すエゥーゴとティターンズの戦い、そして新勢力であるハマーン・カーン率いるアクシズの登場(本当に最後の場面で)までが描かれたものですが・・・

いや~~・・今作も展開が忙しい事忙しい事(^▽^;)
さすがに中盤付近のストーリーともなると、物語に新たに関わってくる人物、そして新しいモビルスーツ等も参戦し、ストーリーにより一層の深みと面白さを与えてくれるものなのですが、今回は何だかそれが逆に仇になっている気がしますね。
前作もかなり端折られてる部分があったのですが、今作でもどうやらそれが悪い事にもご健在だったようで・・
重要なシーンや名シーンばかりを集め過ぎてる気がし、シーン毎の繋ぎの雑さが見え隠れしています。

今作では、今も尚根強い人気を誇るあのフォウ・ムラサメが遂に登場するのですが、ビデオデッキの3倍速並の展開の早さが災いして、前半部分でかなりお粗末な扱いになってしまっている。
フォウはZガンダムの中でも非常に重要なキャラクターの1人であり、主人公カミーユ・ビダンの人生にも多大な影響を与える人物なのですが、彼女が登場し、そしてベン・ウッダーの凶弾に倒れるまでの約2~30分の時間帯で、彼女の魅力が引き出されていたかと言うとNOと言わざるを得ない。
更に公開前からかなり話題をさらっていた、フォウ役の声優島津冴子の突然の降板。
そして新声優としてゆかなを採用した事で、個人的にちょっと違和感ありありなフォウ・ムラサメを観てしまったわけなのです。
でも微妙に声色が似て無くもなかったので、それがせめてもの救いと行った所でしょうか?

しかしファン意見抜きに凄いと言える箇所も幾つか有り、その1つとしてはやっぱり前作でも好評だった最新のデジタル技術を駆使した美麗なキャラクター、そして迫力あるモビルスーツ戦だと思いますね。
カミーユの専用機であるゼータガンダムも今作で初登場し、特にウェイブライダー形態に変形するシーンは一瞬ではありますが、ゼータが滑らかに可変するシーンは結構見応えがありました。


とまあ全体的に観たら、何だか前作よりも編集の仕方が悪すぎて、イチファンとしては少し残念な内容になってしまった気がします。98分と言う上映時間で埋めるには無理があったのではないでしょうか?
出来ればカミーユとフォウを主軸に、濃密なストーリー展開にした方がファンも再度感情移入出来ると思うし、サブタイトルも際立つと思うんですけどね。

3部作のラスト、『星の鼓動は愛』もちょっと不安になってきましたね(^▽^;)

『機動戦士ZガンダムⅡ 恋人たち』公式サイト
ダンシング・ハバナ

【監督】ガイ・ファーランド
【出演】ディエゴ・ルナ/ロモーラ・ガライ/セラ・ワード
【公開日】2005/7.9
【製作】アメリカ

【ストーリー】
1958年のキューバ革命前夜。父親の赴任でアメリカから魅惑的な常夏の国、キューバへとやってきた18歳のケイティ(ロモーラ・ガライ)
そこで出会ったのは、貧しいけれど誇り高いキューバ人ハビエル(ディエゴ・ルナ)と、サルサのリズムだった。家族と共にアメリカへ移住するハビエルの夢を叶える為、2人は力を合わせ、ダンス大会優勝を目指してレッスンを重ねるが・・


【コメント】
前売券を買った際に『ダーティ・ダンシング2』と書いていたので、えっ?!もしかして続編!!と焦りまくって、急いでレンタル店で見付けてスピード予習した次第です・・(-_-;)(汗

物語は1950年代のキューバを舞台に、生真面目な女子高生ケイティが、地元の青年でラテンダンスを得意とするハビエルと出会い、ダンスを通じて自分自身を変えていくと言った大まかなストーリー。

前作をスピード予習したのですが、続編と言うよりも全く別のストーリーでしたね。繋がっていると言えば、前作の主人公を演じていたパトリック・スウェイジが本作ではダンス教室の先生として出演してると言う事くらいでした。
でも前作からかなり年月経ってるので凄く年季が入っていますが、ダンスは変わらず素晴らしかったです。
そして本作もラテン系の音楽がふんだんに盛り込まれていて、かなりノリノリな気分にさせてくれます♪
パリッとした社交ダンスとは対極的に、体全身で音楽を感じるキューバダンスの躍動感がまたたまりません♪
映画観ながら指とか足とかでステップ刻んでいる人、1人くらいはいるのではないでしょうか?(笑

ハビエル役のディエゴ・ルナは、『ターミナル』で清掃員のエンリケ役を演じていましたが、あの時は髭がボサッと生えてて少しみすぼらしかったのですが、髭がないと不思議な事にこれがまたかなりイケメンなのです。
主人公としてはややキャラが弱い気がしますが、それは前作の主人公の方がインパクト的に勝ってるだけで、決して悪い方ではないです

ただ、ケイティとハビエルの恋愛模様の方が少し強くて、ダンス映画と呼ぶには些か物足りない感じも否めませんでした。
ダンス大会の際の2人のダンスも、観ていると正直『優勝出来るの?』と言った考えも生まれてくる。でもその辺りはちょっとしたどんでん返しがあるのですが・・
又、キューバ革命と言う政治的な問題も背後に描かれていますが、それもストーリー全体で見るとあまり重要性が感じ取れないのが痛いですね・・

やっぱり前作に勝る続編を作ると言うのも難しいのですが、それでも個人的にはハリウッド版『shall we ダンス?』以来のダンス映画でもありましたし、結構楽しく観る事が出来ました♪
クライマックスシーンでキューバの人達がごった返してるクラブの中で、最後は皆で楽しく踊って終るシーンは印象に残りましたね。

あ・・そう言えば『shall we ダンス?』でもそんな終り方だったような・・・(・ロ・;)
まだまだあぶない刑事

【監督】鳥井邦男
【出演】館ひろし/浅野温子/仲村トオル/佐藤隆太/窪塚俊介/ベンガル/山西道広/水川あさみ/原沙知絵/木の実ナナ/小林稔侍/柴田恭平
【公開日】2005/10.22
【製作】日本

【ストーリー】
韓国・釜山の深い闇に舞う2つのロングコート・・・サングラスだけを残して、爆発と共に横浜の海から消えたタカ(館ひろし)とユージ(柴田恭平)は、アンダーカバーコップとして世界最大スケールの危ない事件(ヤマ)、核爆弾の取引を追っていた。小さな国なら軽く吹っ飛ぶその代物がなんと日本に持ち込まれたのである。
2人は7年ぶりにハマ(横浜)に戻り、港署の面々と再会を果たすが、トオルが捜査課長、カオルは少年課課長、そして松村課長は署長へと昇進しておりすっかり様変わりしていた。そんな中、タカとユージは7年前に逮捕した銀行強盗犯・尾藤が脱獄し、大型ライフルで自分を裏切った仲間達を次々と報復している事を知る・・・


【コメント】
自分もロードショーなんかで劇場版のアブデカを全部観ましたし、地元でもテレビドラマの再放送等をしていたので一通り見てますし一通りのファンでもあります。
刑事ドラマの中では一応『刑事貴族』の次にアブデカは好きなのですが、観てみると今回の劇場版もやっぱりファンの為に作られた映画と言う印象が強いですね。

『リターンズ』辺りから国際的な事件(テロとか核兵器とか)に様変わりして、個人的にはハマ(横浜)内の事件を劇場版で大きく扱って欲しいといつも願ってはいるのですが、やっぱり今回のストーリーも全体的に見ると、シーン毎の繋ぎがイマイチで、緊迫感や衝撃的な展開はかなり薄いです。真犯人の犯行目的もお粗末な感じで、ここも相変わらずと言えば相変わらず・・

でもどっちかと言えば、自分はこの映画に関してはストーリーよりも、タカとユージや脇役達のコメディトーク(一部寒い所もありますが)、そしてシリーズ通じての『お約束』の展開の方を強く期待している方でありまして、そこの部分はしっかり盛り込まれていたのが良かったです。

7年経って、タカとユージもすっかり老け込んだものの、ダンディズムは逆に増していたのでそこは嬉しいところ♪
後輩だった透も3代目捜査課課長になり、港署課長に受け継がれている名セリフ『大バカモノッ!!』も透がしっかりと言ってくれますが、悲しいかな威厳が無いです・・・(苦笑
やっぱりこの名セリフは、今は亡き中条静夫が演じていた、港署初代課長である近藤課長が一番威厳がありますね。
そして相変わらずのコスプレだけど少年課の課長となった薫。グラサンがタカとユージよりも決まっている松村課長も署長になってたり(唯一老け込みを感じさせない人)と、2人を取り巻く港署の個性的な面々も昇進やら何やらですっかり変わってしまいましたが、シリーズの『お約束』である・・・

車のトランクいっぱいの銃器

柴田恭平が歌う『ランニングショット』に乗せて犯人を追うユージの全力疾走シーン

ハーレーに乗ってショットガンをぶっ放すタカ

この3つシーンはやっぱり外せないですね♪
バイクアクションノースタントの館ひろしや、相変わらず全力疾走の柴田恭平は、五十路過ぎたのにまだまだ現役!!なアピールを見せてくれたような気がします。

強いて言うともう1作くらいイケそうです(笑

しかしながら、やはりファン向けに作られた感じなので、観る人が限定されそうな映画だと言うのは否めないですね。
特にファンでもない方には少々物足りなさが残るかもしれません。


【この映画で印象に残ったセリフ】
『ダ・・・・・ダンジリ鷹山!!』


『まだまだあぶない刑事』公式サイト
コープスブライド

【監督】ティム・バートン
【声の出演】ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム・カーター/エミリー・ワトソン/アルバート・フィニー
【公開日】2005/10.22
【製作】アメリカ

【ストーリー】
19世紀のヨーロッパのとある村。活気が無く重く暗いこの村で、気弱な青年ビクターは、没落貴族の1人娘ビクトリアとの結婚を控えていた。
結婚式の前日、ビクターは式のリハーサルで誓いの言葉を中々言えず、牧師に誓いの言葉をきちんと言えるまで式は延期すると言われてしまう。
薄暗い森の中で1人誓いの言葉の練習をするビクター。そして地面に突き出ていた小枝をビクトリアの指に見立てて結婚指輪をはめたその瞬間、地面は割れ、その中からボロボロのウェンディングドレスに身を包んだコープスブライドが姿を現すのだった・・・


【コメント】
77分と言う短い上映時間なものだから、てっきり『アンダルシアの夏』のように1000円均一かと思ったら、しっかり大人料金取られました・・・(笑
しかしながら、120分映画に決して引けを取らない非常に内容の濃い77分間でした。

『チャーリーとチョコレート工場』の人気も未だ衰えぬ中で、バートンとデップの最高コンビの新作がまたしてもやってくれた言う感じですね。
『チャーリー~』とほぼ同時期に予告編で流れており、平行して楽しみにしていたのですが、いやいや♪これは個人的にチャーリーを超えてしまった気が致します(^▽^;)

内気な主人公ビクターが、没落貴族の1人娘ビクトリアとの結婚前日、誓いの言葉の練習中にひょんな事からエミリと言うコープス・ブライド(死体の花嫁)に結婚指輪をはめてしまうと言うストーリーなのですが、とにかくこの映画に出てくる1人1人のキャラが素晴らしいくらいに魅力的で、特にメイン(?)のヒロインであるコープス・ブライドのエミリーが、リビングデッドと呼ぶ以前にあまりにもチャーミングなのです。

体も半分腐りかけ、骨も見えてて、片目が時々ポロッと落ちるし、すっからかんな頭の中には何故か虫が住み付いているのですが、そんな死人120%な雰囲気をプンプンに醸し出しているにも関わらず、観る側に不思議な魅力を与えてくれるので何とも憎めない。
もう1人のヒロインであるビクトリアも性格的な面では清楚で控えめで、エミリーとは対極的な感じを与えますが、『強い結婚願望』を持っていると言う点では共通しており、故にひょんな誤解からとはいえ求婚してしまったエミリーとも結婚して欲しいし、初めて顔を合わせた瞬間から運命的な恋に落ちたビクトリアにも結婚して欲しいと思ってしまうんですよね~。

また、対極的と言う面ではエミリーとビクトリア以外にも生者と死者の街並みの雰囲気にもそれが表されており、殆ど灰色一色に覆われ活気が無い生者の街並みに対し、色取り取りに溢れ陽気と活気に満ちた死者の街並み。
コントラストの格差が激しいものの、誰しもが1度くらいは思った事がある『死者の世界は陰鬱で暗い』と言う既存のイメージ、発想の逆転とも言えるような世界観も観ていて非常に面白いです。

ミュージカル仕立てなシーンも混じってますがそれ程苦にもなりませんし、キャラそれぞれの表情も非常に細かくて、とてもストップモーションアニメで作った映画と思えないくらいに滑らかで、観ているとそれを忘れてしまう程です。

ただ、自分が観た映画館では吹き替えしかやっていなく、おかげで声優初挑戦と言うジョニー・デップの声が聞けなかったのが残念でなりません。
字幕で観てたら最高評価の『☆』ですが、個人的不満から『◎』にしました(^▽^;)


今度は遠出してでも字幕のある映画館にまた観に行きたいですね。


『ティム・バートンのコープスブライド』公式サイト
DV

【監督】中原俊
【出演】遠藤憲一/英由佳/高野八誠/りりィ/小沢和義
【公開日】2005/2.5
【製作】日本

【ストーリー】
鬼頭泰子(英由佳)はジュエリーショップに勤める29歳の女性。歳がひと回り離れた夫・昭吾(遠藤憲一)との間に子供は無かったが、愛と信頼で結ばれた幸せな夫婦だった。3度目の結婚記念日の夜、花束を手に泰子のショップへと立ち寄った昭吾は、店の外から働く妻の姿を見つめていた。泰子は若い同僚と親しげに会話している。昭吾は泰子の携帯に体調が悪いから先に帰ると告げ、その場を去った。
しかしその日から昭吾は人が変わったように暴力的な行動を取り始める・・


【コメント】
平成16年にDV法の改正が行われたものの、その被害者の数は国内で40万人以上となっているらしく、今でもその数は増加の一途を辿っているのが現状なのだそうです。

自分は結婚もしていませんし、当然DVなんてものはしてないし、する人もいない。自分の身近でDVにあっていると言う方も恐らくいません。
新聞やテレビなどの報道がせいぜいの知識であった自分にとって、このDVと言うものに関しては酷く無知であったと思わざるを得ません。

この映画はそんな社会問題ともなっているDVに真正面から取り組み、何がDVなのか?そしてどこまでがDVなのか?と言う事を教えてくれたような気がします。

作品自体はやっぱりDVと言うものを扱ってるだけにかなり重い。
過剰な愛故なのか夫の常軌を逸した行動や、家庭内暴力を生々しく描いており、身近な恐怖とも言えるDVの本質を忠実に再現している。
又、DVに対しての社会の理不尽さや身勝手とも言える部分も映し出されており、夫にマイクで殴られて頭から血を流している所を見ても、店と自分の事だけの心配をするカラオケ屋の店員や、グー(殴る)かパー(平手)でDVかどうかなどと適当な診断をする医者など、やっぱり第三者から見ると客観的な視点でしかDVと言うものを見てないんだなと実感させられてしまいます。
この映画を観るまでは多分自分もそうだろうと思ってしまうだけに・・

でも、中途半端じゃない内容なので観る側にもしっかりとDVの現状を理解させる事が出来ると思うし、本物さながらにDVを行う夫役の遠藤憲一と、DVを受ける妻役の英由佳の迫真の演技はかなり見応えがあります。
妻の泰子が相談所に赴いた所にいた宗方と言う男を演じている小沢和義も2人の主演者に負けず劣らず!!(むしろ勝ってる?)

小沢和義は『MURAKUMO』を見て初めて知った俳優さんですが、今回はクライマックスでかなりやってくれました。
夫の昭吾と宗方の面会室での会話はこの映画の一番の見所だと思います。


暴力シーンや望まない性行為を強要するシーン等がありR-15指定を受けている作品ですが、自分のようにDVと言うものにあまり関心が無かった方などにも広くオススメしたい映画ですね。

それ程長い内容でも無いですし、勉強にもなると思います。


【この映画で印象に残ったセリフ】
『私もカスです。・・・・同じですよ』(宗方のセリフ)

『DV ドメスティック・ヴァイオレンス』公式サイト
ヴェラ・ドレイク

【監督】マイク・リー
【出演】イメルダ・スタウントン/フィル・デイヴィス/ピーター・ワイト/エイドリアン・スケアボロウ/ヘザー・クラニー/ダニエル・メイス/アレックス・ケリー
【公開日】2005/7.9
【製作】フランス、イギリス、ニュージーランド

【ストーリー】
1950年のロンドン。ヴェラ・ドレイク(イメルダ・スタウントン)は愛する夫と子供達、かけがえのない家族達を何よりも大切にし、決して裕福では無いにしろ毎日を精一杯、そして幸せに過ごしていた。笑顔を絶やさず、病気で寝たきりの人達の家を訪ねては親身になって世話などもしていた。
しかし、そんな彼女には人には決して言えないある秘密を持っていた・・・


【コメント】
この映画のパンフレット(↑画像)の裏にはこう書いてあります。


『イメルダ・スタウントンの演技に心動かされない人がいるならば、その人は脈を調べてもらった方がいい。その人の心臓は止まっているに違いない!』:BBC


よーし、それなら観てやろうじゃないかっ!!と意気込みながら真偽の程を確かめに行った結果・・・
自分の心臓は正常に動いてる事が判明しました(^▽^;)イメルダ・スタウントン、凄すぎる・・・・


裕福ではないが幸せな家庭を築き、その幸福な日常の陰で望まない妊娠をしてしまった女性達に『堕胎』の手助けをする、どこにでもいる普通の女性ヴェラ・ドレイクの姿を描いた本作。

『堕胎』と言う重いテーマを扱っている作品で、今でこそ合法化が成されていますが、この映画の舞台ともなっている1950年代のイギリス・ロンドンでは中絶行為はまだ合法化されておらず、医師の診断が降りない限りは『堕胎』は違法であり重罪と言う事をこの映画を観て初めて知りました(-_- )
しかし病院で堕胎を行うにも莫大な費用がかかり、お金持ちならいいけど、貧しい人々は当然そんな大金が払えない。そうなると当然医師免許も持たないヴェラのような人に、非合法な堕胎処置をしてもらわざるを得ない状況になってしまう。
そんな社会的な矛盾や戦争後の貧富の差をまざまざと描いていたり、善意から犯した罪であれ、ヴェラの行った事は正しいのか?それとも悪いのか?と観る側にも問いかけるようなストーリーは正に素晴らしいの一言。
重罪を犯し、平穏な家庭が徐々に壊れていくヴェラの家族の心境もとても痛々しいです。
しかしそれでも妻であるヴェラを最後まで信じ、彼女が犯した罪を許した夫・スタンの深い愛にはただただ感動(T-T)強く、そして固い絆で結ばれた家族の愛もこの映画のもう1つの魅力だと思います。

完成度の高いストーリーも見所の1つですが、その完成度を更に高めてるのは、やはり主演のイメルダ・スタウントンの圧倒的とも言える演技力だと思う。大袈裟に言ってますが本当に圧倒的なのです。本年度アカデミー主演女優賞にノミネートされるだけあって、その迫真の演技には脱帽です。
尋問の際27年間一度も外さなかった結婚指輪を外すシーンや、夫のスタンに真実を告げるシーン、涙ぐみながら尋問に受け答えするシーン等、どのシーンも釘付けにされます。今年の主演女優賞大本命かと思ってたんですけどね・・
又、夫のスタンを演じていたフィル・デイヴィスをはじめ、息子役のダニエル・メイズや娘役のアレックス・ケリーなども負けず劣らずな好演っぷりを見せてくれます。

何でも監督のマイク・リーは、この映画にかなり独特な撮影方法を用いたらしく、出演する俳優達には自分の役柄以外の事は事前に知らせず、リハーサルで全てを知るといったアドリブに近い撮影を行ったそうです。
その為、俳優達の演技もかなり自然体なものが多く、彼女の家に警察が来た時の家族の呆気と不安に満ちた表情、何よりイメルダが警察を見た瞬間の絶望にも似たような感情を表すシーンは必見です♪


しかし、ラストは観るものによっては後味が悪いものになるかもしれないですね。
明確な答えが示されないまま終ってしまう事に疑問を投げかける方もたくさんいるかもしれません。
全体的にかなり重いストーリー展開ですので、万人向けしそうな感じはしませんが、自分はかなり胸を打たれました。

今年もまだ2ヶ月ちょいあり、新作映画もまだまだ出て来ますが、今年自分が観た映画の中では、暫定的ながら一番良かった映画として決定しておきます。

『ヴェラ・ドレイク』公式サイト
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※もう秋ド真っ盛りですね~。『食欲の秋』や『運動の秋』や『読書の秋』や『芸術の秋』なんて言いますけど、自分のバヤイはまた『映画の秋』になりそうですね~( ̄∇ ̄;)

秋も意外に新作映画がごちゃっと固まってくるのでイヤンです・・・
ガルーダ

【監督】モントン・アラヤンクン
【出演】ソンラン・テピタック/サラ・レッグ
【製作】タイ

【ストーリー】
時は現代。科学者リーナ(サラ・レッグ)は、タイ・バンコクに新設される地下鉄の工事現場で神話上の鳥、ガルーダの化石を発見する。リーナはタイの民衆にこの歴史的発見を伝えようとするが、民衆の信仰に脅威を与えかねないという理由から、タイ軍特殊部隊によって発見現場は封鎖され、タイ政府はその化石発見の事実を隠蔽しようとする。そんな最中、地下鉄工事の振動により地下洞窟に眠っていたガルーダが長い眠りから目覚めてしまう。幽閉されていた地下から逃げ出し、大勢の人間をむさぼり食いながら、街中を暴れまわるガルーダ。
リーナとタイ軍特殊部隊は急遽団結し、ガルーダとの壮絶な闘いに挑むのだった!


【コメント】
なんと“タイ版ゴジラ”です(^▽^;)
と言うかまたキャッチフレーズに引っ掛かってしまいました。進歩ないな自分・・・(-_-;)

そもそもタイで特撮映画(しかも怪獣映画)と言うものは、日本と違ってあまりウケは良くなく、むしろ『マッハ!!!!』等のお国柄が色濃く出ている映画の方が人気があると聞いた事があります。
そう言う意味でこの映画を作ったモントン監督という方は、初監督ながらバクチ好きだとかなり思ってしまう。
元々監督自身、日本の特撮(特にゴジラ)やジャパニメーション好きだと言う事もあり、好きなジャンルで挑みたいと言う気持ちは分からないでも無いのですが、特撮好きな自分からも言わせてもらいますと、その出来はまだまだまだまだだと思います。

先ずこの映画の主役とも言える『ガルーダ』が日本のゴジラのような着ぐるみではなく、全てCGで作成されているというのには驚いてしまった。タイのCG技術と言うか、テクノロジーは日本に負けず劣らずな感じを見せつけられてしまいました。
あれ・・・?でも監督無類のゴジラ好きなのでは?(汗

しかし、ガルーダをフルCGで作成したのが仇となったのか、役者陣の演技がもうグダグダで、見ていてちょっと痛い気持ちになってきた・・・

と言うのもキャラをCGで描くと、当然映画の中ではその実際にいないCGキャラと会話や色々なスキンシップを取っているようにみせなければならないので、どうしてもブルーバックの中での想像上の演技が必要になってくる。
役者陣がブルーバックでの演技に慣れていないのかどうか定かではありませんが(恐らく慣れてない)、本編のガルーダと鉢合わせしたり、戦ったりしてるシーンを見るとどうしても感情があまりこもってないのです。
特に酷かったのがヒロインのリーナを演じていたサラ・レッグと言う女優さん。ガルーダと戦う特殊部隊の面々の演技は何とか我慢できるとして、彼女の演技は違和感出しまくりです。
ガルーダが眼前に迫ってもポカーン・・・(・ロ・;)な顔であったり、ビルからぶら下がるシーンも緊張感などが伝わってこなかったりと、ブルーバック上での演技の不慣れさが思いっきり露呈してました。監督はよくOKサインを出したものです。

個人的な考えとして、タイ初の怪獣映画なんだから無理にCG多用してハリウッドらしくしなくてもいいですから、監督もゴジラを全シリーズ観てる程のゴジラ好きなら、今も昔も変わらぬ着ぐるみ撮影を取り入れた方が断然良かったのではないかと思います。もしくはアニマトロクスでも良いです。

少なくともCGよりは役者陣は感情移入出来ると思いますし・・・

※そう言えば記念すべきゴジラ20作品目の『ゴジラvsメカゴジラ』に、メカゴジラの強化武装オプションがあったのですが、その名前も『ガルーダ』でした(^▽^;)(笑
皇帝ペンギン

【監督】リュック・ジャケ
【声の出演】ロマーヌ・ボーランジェ/シャルル・ベルリング/ジュール・シトリュック
【公開日】2005/7.16
【製作】フランス

【ストーリー】
100万年の氷で覆われた南極大陸。胸を黄金色に輝かせ、2本足で数千の皇帝ペンギンが行進して来る。身長120センチ、どこか人間にも似た、ユーモラスな皇帝ペンギン。ある日、1組の皇帝ペンギンの夫妻が1つの卵を生んだ。卵を温める父親ペンギンは寒さの中仲間と円陣を組み120日間何も食べずに必死に卵を守る。一方母親ペンギンももうじき生まれてくるヒナの為、命懸けで餌を取りに遠い海へと旅立つ・・・


【コメント】
2ヶ月強も待たされてやっとの鑑賞です。単館・指定席制じゃないもので、劇場が開いた瞬間、皆さん良い席で観たいが為なのか我先にと飛び込んでいきました・・出だしが遅れた自分は実に1年以上ぶりにかなりの前座席でスクリーンを見上げるような鑑賞となり、首がかなり痛かったです・・(・ロ・;)(グオォォオ・・・

南極大陸と言う過酷な環境の中で、皇帝ペンギンが種の存続の為自然界の厳しい猛威に耐え抜きながらも、ただひたすらに命がけで子を育てる。
そのひたむきさと、命を育む事の大切さを教えてくれる非常に胸を打たれる映画でした♪

この映画を観るまでペンギンの生態系自体、自分もあまり詳しい事は分からず、ペンギン目ペンギン科に属する鳥類だって事くらいの知識位なものであって、こんな事ならもっと前からみのさんの『動物奇想天外』でも見ておくべきだったと思っています(^▽^;)(笑
『ディープブルー』や『WATARIDORI』のように、ドキュメンタリー風ながら、一組の皇帝ペンギンの夫妻の子育てを描くなどドラマ仕立てな感覚にもさせていますが、特に理解に苦しみようなものでもなく、逆に感情移入も出来る個所もあったりとかなり見応えがありました。
また、マイナス40℃の中激しいブリザードの中で3ヶ月以上も絶食しながら必死に卵を守り続けるオスの皇帝ペンギン。そして出産後、オスに卵を託し、餌を求め遥か彼方の海まで歩き続けるメスの皇帝ペンギン等、自分が分からなかった彼らのその生態も非常に分かり易く描かれていました。
8000時間以上もの時間をかけただけあって、その辺りは製作陣の意気込みも感じられました。

更に生まれ故郷に赴くまでの皇帝ペンギン達の大行進や、求愛ダンス、海の中を優雅に泳いだり氷の地面をペタリペタリと歩く姿、ヒナの灰色の体毛に覆われた愛くるしい姿といった、皇帝ペンギンの魅力もふんだんに盛り込まれている反面、自然界の脅威や、ヒナが立派に成長するまで一瞬の油断も決して出来ないような正に死と隣り合わせの環境での子育て・・・その厳しさも同様に込められています。
メスが餌を取りに行ってる間、ずっとかかと立ち(?)で卵をお腹に隠して寒さから守る集団のオスの皇帝ペンギン達は特に印象深かったですね。亀の甲羅のようにぎゅうぎゅうと身を寄せ合いながら、寒さとブリザードに耐え続ける姿は『頑張れ!』と言いたくなってしまいます。

自分のトコの地元では吹き替え版のみの上映だったのですが、声を担当していた大沢たかお、石田ひかり、そしてヒナの声を担当した神木隆之介君も中々合ってて良かったです。
石田ひかりは母性本能が溢れているようなゆったりとした口調が良くて、『母親』と言う感じが凄く出てた♪
でも欲を言えばドキュメンタリー風の映画は字幕で観たい所なんですよね・・・ちょっと残念です。

残念と言えば、この映画は来年のアカデミー賞の外国語映画賞の仏代表としてノミネートされてもおかしくなかったのに、急遽別な作品がノミネートされる事になったとか・・
この決定に共同プロデューサーらは遺憾の意を表しているそうですが、自分もこれは本当に残念に思います。

『皇帝ペンギン』公式サイト
この胸いっぱいの愛を

【監督】塩田明彦
【出演】伊藤英明/ミムラ/勝地涼/宮籐官九郎/富岡涼/吉行和子/愛川欽也/倍賞千恵子/中村勘三郎/臼井あさ美
【公開日】2005/10.8
【製作】日本

【ストーリー】
故郷である門司に向かった鈴谷比呂志(伊藤英明)は、かつて自分が住んでいた20年前の門司に突如タイムスリップしている事に気付いた。そこで彼は、難病にかかり手術を拒否してこの世を去った“和美姉ちゃん”に再会する。
和美を救えなかったという思いは、比呂志の胸の中にずっと引っ掛かっていたもの・・20年前の今なら救えるかもしれない。しかし目の前にいる20年前の自分であるヒロ(富岡涼)は、これから和美の身に起こる悲しい出来事を知らなかった。ヒロの気持ちが分かる比呂志は、現在の自分と過去の自分の挟間で葛藤しながら、かつての自分が叶えられなかった願いを果たそうとする・・


【コメント】
タイトルに肖ってじゃないですが、劇場いっぱいに鼻をすする音が聞こえた事聞こえた事♪
自分は友人と観に行ったのですが、友人も隣で鼻をすすってました。そして自分も鼻をすすってました。

・・・・・・・・・や、自分の場合はただ単に前日物凄い体調を崩して風邪を引いてしまい、病み上がりな為に鼻水が出ずっぱりだったので・・・(^_^;)(汗


未来からの黄泉がえり・・・・『黄泉がえり』を観た方なら思わずググッと来てしまうフレーズなのではないでしょうか?
このフレーズも恐らく集客に一役かってますね。
『クロノス・ジョウンターの伝説』と言う原作を、塩田監督が自ら大胆に脚色したと言いますが、観終わった後、もしかして大胆に脚色し過ぎたのではと思うくらい、雑多な部分が目立ちすぎていたような・・・(-_-;)

主人公である鈴谷比呂志と、境遇は異なるが同じく1986年の門司にタイムスリップをしてしまった3人の男女。
比呂志の物語が本作のメインですが、他のタイムスリップした3人のストーリーも『1人』を除いては中々良かった。各々のストーリーもそれ程複雑で深くもない内容ですし、先週観た『シン・シティ』のようにキャスト陣がそれぞれのストーリーでごった返すように出てくるわけでも無いので、簡単に物語を理解出来るのではないでしょうか?
特に盲目の老婦人を演じていた倍賞千恵子のストーリーは凄く短かったものの、序盤で観客のお涙を頂戴するには十分過ぎるくらいにツボを心得ていましたね♪
老人ホーム等では、よく犬を連れて来て触れ合う事で心の癒しを行うアニマルヒーリングというものが注目を浴びているご時世でもあるので、アンバーと再会を果たす倍賞千恵子を観て、自分もちょっと癒された気分にされてしまいました。

ただこの映画、↑でも述べた通り、塩田監督が大胆に原作を脚色し過ぎたのか、所々で雑多な部分がチラホラと見え隠れしているように思えます。
特にメインストーリーでもある比呂志とヒロと和美の物語で、『今も昔も好きだからです』と比呂志が和美に告白する言うシーンがあるのですが、この和美に対する比呂志の『好き』と言う感情がちょっと曖昧だったような気がする。
10歳のヒロからすれば、和美に対する『好き』はLOVEよりもむしろLIKEに近いと思うのですが、冒頭辺りで和美と大人になったヒロ(比呂志)の結婚式のシーンが出たり、クライマックスでは2人のキスシーンで幕を閉じたりと、LOVE面も浮立たせるのです。それとも子供の頃はLIKEと言う感情で、大人になったら異性として感じるLOVEとして解釈しろと言う事なのでしょうか?それとも子供の時から好き=LOVEと言う感情だったのでしょうか?
美少女ゲームならこういう感情は通用しますけど、いずれにしろかなりややこしかった。ちなみに言うなら結婚式のシーンは本当に必要なシーンだったのでしょうか?

それと勝地涼が演じる若いヤクザの布川が、実の母親に会いに行くストーリーは、普通に見る分には感動しますが、色々な仮説が出来ると言う点では酷いストーリーだったと思う。
途中までは布川の父親の事や、母親が保育園をクビになった理由など興味をそそられるストーリー展開でしたが、実の母親と2人きりになる最後のシーンで何だか急に冷めてしまいました。
母親の前で身ごもってる子供はロクなやつにならないとか、挙句の果てに難産で子供を生む変わりにアンタは死んじまうんだと言い、散々ネタバレした後、最後には母親の重み(?)のある一言で納得し、自分の正体を喋った後静かに消えるのです。

その後母親が少し驚いた顔を見せるのは、姿は見えませんでしたが、恐らく思いを遂げた布川が消えていく瞬間を見たのと、目の前で話していたのが自分の産む子供だったと・・色々想像出来るのですが、それとは別の想像で、『難産で死ぬと言う死刑宣告を実の息子に言われて驚いている』・・・と言う想像も簡単に出来たのですけど・・(==;)(滝汗)
↑で1人を除いてと言ってますが、その1人がこの布川です。個人的にはある意味、アフターケアが最悪なストーリーでした。和美のように歴史が変わって難産じゃなかった事を祈るばかりですよぅ・・

塩田監督も何故原作のまま映画化しなかったのかが疑問ですが、これじゃ『黄泉がえり』と比べると月とテナガザルですよ(←このネタ分かる方通です


※蛇足ですが、この映画の舞台の1986年と言えば、ちょうどエニックス(現スクウェアエニックス)の看板ソフトである『ドラゴンクエスト』が発売された日なんですよね。(^▽^;)

『この胸いっぱいの愛を』公式サイト
シン・シティ

【監督】ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー
【出演】ブルース・ウィルス/ミッキー・ローク/クライヴ・オーウェン/ジェシカ・アルバ/ベニチオ・デル・トロ/イライジャ・ウッド/ジョシュ・ハートネット/ブリタニー・マーフィー
【公開日】2005/10.1
【製作】アメリカ

【ストーリー】
艶やかに輝く高層ビルの光、朽ち果てた裏切りの闇。犯罪以外は何も無い、どこにでもある巨大な街。いつしかそこは“罪の街”シン・シティと呼ばれた。
裏切りと憎しみが渦巻くこの世界を己のルールに従って生きる三人の男は、街を支配する権力に脅かされる女達を守る為、命を賭けた戦いに挑む・・・


【コメント】
ロドリゲス監督がフランク・ミラーにストーカーまがいの交渉をしなければ実現しなかった本作。
アメコミ界の鬼才とも言えるフランクの重い腰を動かすのは並大抵の事じゃなかったでしょう・・・

原作に忠実な再現として、全編に渡ってのモノクローム映像や、コミックの1コマをそのまま取って付けたような各所のシーン等、原作の世界観を損なわせないその徹底振りには恐れ入りました。
シン・シティと言う架空の街を舞台に、三篇に分かれたオムニバス形式で物語は進んで行き、その3つのストーリーそれぞれの主人公がこれまたダンディズムをぷんっぷんに醸し出したおっさんが主人公なものだから、野郎視点からでもあの三人の主人公はとにかく渋すぎる。
個人的にもハリウッド俳優ではゲイリー・オールドマン、日本俳優でも阿部寛、声優でも若本規夫、漫画でもジョセフ・ジョースター、ゲームでもソリッド・スネークと、自分もかなり渋くて濃ゆ~いオッサンは好きなのでツボでしたね(≧∇≦)(笑

そして、実写化のアメコミの中でも本作は一際キャストが多彩でおまけに豪華。
役者の中でも特にミッキー・ロークとベニチオ・デル・トロ、そしてデヴォン青木とこの3人はかなり良かったです☆
ゴールディの仇を討つため、復讐鬼となるマーヴが凄い映えてたし、殺人兵器ミホに到っては『キルビル』のブライドから借りてきたのかどうか定かではありませんが、『服部半蔵ソード』で無法者をバッサバッサと斬り殺りまくってたりと、この二人は多分本作でも1、2を争うキリングマッスィーンですね(^▽^;)(笑

しかも原作者のフランク・ミラーもマーヴ編で出てきた教会の司祭役でカメオしてたりと、遊び心を忘れていないのが嬉しいです♪
でもフランクはミッキーに1発で脳天ぶち抜かれてましたけど・・ちょっと笑ってしまった(^w^;)

しかし10人強もの有名なキャスト陣や、それぞれに交差するストーリー展開など、最初の内はストーリー全体を把握するのにちょっと戸惑ってしまい、時間がかかりました。
R-15指定というのもあり、要所要所のシーンでかなりバイオレンスでグロ~な場面も出てきて、本当に刺激が強い映画です。ドワイトやゲイルのように『うえっ』と言ってしまいそうです。
モノクロじゃなく、全編カラーだったらもっとヤバイでしょうね。それも踏まえた上での斬新な映像表現だったのかは分かりませんが、けど今回のモノクロ表現は観辛いと言う要素も無く逆に新鮮でしたね。

本作は既に制作が決定していると言う続編も気になりますし、そうなったら今度は冒頭とラストしか出番が無かったジョシュ・ハートネットにもっと出番を多くして欲しいですね。
後ミホはもっと武装を強化して、またキリングマッスィーンっぷりに拍車を掛けて欲しいし・・・・・・・・・・・・・一言でいいから喋って欲しいです(笑

『シン・シティ』公式サイト
蝉しぐれ

【監督】黒土三男
【出演】市川染五郎/木村佳乃/緒形拳/原田美枝子/今田耕司/ふかわりょう/石田卓也/佐津川愛美
【公開日】2005/10.1
【制作】日本

【ストーリー】
東北の小藩『海坂藩』。下級武士である養父の元で成長する牧文四郎。父は藩の派閥抗争に巻き込まれ、冤罪によって切腹を命じられてしまう。その後、謀反人の子として苦難の日々を送る文四郎だが、剣の鍛錬で培った強い心、そして幼馴染のふくの友情にも助けられ、懸命に母と生きていった。
時が経ち、ある日、筆頭家老から牧家の名誉回復として文四郎にある任が言い渡される・・・


【コメント】
かな~り前に一度だけ、TV版の蝉しぐれを観た事があったんですが、ふくは劇場版の木村佳乃の方が物腰柔らかな感じがしますね(^▽^;)

藤沢周平氏の原作で映画にもなった『たそがれ清兵衛』と比べると、殺陣以外個人的には蝉しぐれの方が古き良き日本の情景や、日本人の気高い心を強く表しているとは思います。
映画自体、特筆すべき所はあまり見受けられない作品なのですが、四季折々の美しい風景や、時折流れる切なげな音楽が何とも言えない儚げな感じにさせてくれます。

何時の世も国や政治の権力争いや内部抗争は絶えないけど、本作も前半部分はそういった藩内の勢力争いによって父親が反逆の罪に問われ、汚名を背負う事となった少年時代の文四郎の苦難は見ていてかなり切なくなる。でも父親の遺体を荷車で引っ張って坂で立ち往生してる時に、坂の上から駆け付けて来る幼馴染のふくの姿を見たら思わず目頭が熱くなってしまいましたですよ・・・(T^T)

後半はふくが身ごもった子を巡っての、世継ぎを決めるお家騒動を中心にストーリーが進んでいき、文四郎とふくが再会するシーンはちょっと感動♪クライマックスに二人きりになるシーンで、今まで胸の内に秘めていた二人の想いを静かに、それでいてはっきりと口に出す場面は観ていてジ~ンと来ました♪正にプラトニックです。

しかしストーリー全体を観ていて思った事は、ちょっと時間の流れが突飛過ぎるかなと言う感じを否めなかった事です。
後半いきなり大人になった文四郎が出て来たり、文四郎とふくが2人きりで話しているシーンでは文四郎が何時の間にか結婚してて、更に二人も子宝に恵まれていたりと・・
よく『○○年後・・・』と言ったような文が出てくるシーン等があるように、自分としては時間が経つ表現をする上で、この『○○年後・・』とかいう表現は結構気にするほうなんですよね。そうしないとあれから何年経ったのかな・・・と言う事が観る側にもあまり良く伝わらないかなとも思うので。
殺陣のシーンもやや迫力味に欠けますが、でもここで名脇役の田中要次が出演していた事にちょっと喜んでしまった自分。しかも今回は斬られない。それも良かった♪(^w^;)(笑


藤沢周平の原作の中ではかなりの評価を受けている本作ですが、でも映画としてはイマイチ押しが足りないのではないでしょうか?
若年層より、日本文化の良さを理解できそうな年配の方には受けが良い映画かもしれませんね。(自分が観た時はホント年配の方が大半以上を占めてた事も考慮に入れて)

『蝉しぐれ』公式サイト
ステルス

【監督】ロブ・コーエン
【出演】ジョシュ・ルーカス/ジェシカ・ビール/ジェイミー・フォックス/サム・シェパード/ジョー・モートン/リチャード・ロクスバーグ
【公開日】2005/10.8
【制作】アメリカ

【ストーリー】
近未来のアメリカ。海軍が極秘に進めるテロ対策プロジェクト実行の為、ベン(ジョシュ・ルーカス)、カーラ(ジェシカ・ビール)、そしてヘンリー(ジェイミー・フォックス)の3人のトップガン達が選ばれた。
そして次々と成果を上げる彼らのチームに、新しい仲間である最新鋭の人工知能を搭載した無人ステルス戦闘機エディ(EDI)が加わる事になる。しかし、4機での任務遂行中、エディは突然暴走を始めてしまう・・・


【コメント】
何でも、およそ1分間のCGに8千万もの大金が注ぎ込まれているという本作。
ビル・ゲイツでも1秒間の収入が約6~7千円だから、支出面ではビル・ゲイツを遥かに超越していると言う事になります(笑

『ターミネーターシリーズ』のスカイネットなんかもそうでしたが、機械がアクシンデントやコンピューターウィルス等によって異常が起き、自我に目覚めると言うパターンは、ちょっと安直過ぎる気がするんですよね。そういったストーリー展開を何度も観てきただけに。

でも予告編で驚かされていただけはあり、確かに戦闘機が空を縦横無尽に飛び交うシーン、マッハのスピードを観る側に体感させるような演出、空中での激しいドッグファイトなどは、太鼓判を押すくらいに迫力があります。ミサイルを撃ち込んだ時の爆発・炎上する際も大袈裟なくらいド派手ですし、戦闘機の音速状態の飛行音なども(良い意味で)かなりやかましく臨場感があり、DVDを借りて家で観ると迫力が半減すると思うので、そう言う意味では映画館で観た方が断然良い作品だと思います。

しかし肝心のストーリー展開はと言うと、あまりパッとせずむしろ淡白感を隠しきれない。
驚愕の事実や、陰謀などと言ったものに緊迫感のようなものが感じられず、更には先の読めるシーンさえあったりで、特にカミングス大佐が『1人にしてくれないか・・』と言った時点で『あ、こいつ自殺するな』と、一瞬で分かりました(汗
しかも敵国が北朝鮮と言うのもまたありきたり。007の『ダイ・アナザー・デイ』でも敵国が北朝鮮で、それが元で当時色々と問題が起きたのに・・・(-_-;)
米と英はやっぱり未だに北朝鮮=敵と言うイメージを強く持ってるのでしょうか?ラストでもベンはなんの躊躇も無く兵士がごった返してる森に向かって、エディにミサイル撃ち込めと言ってる辺りからも、言ってる事とやってる事が何だか支離滅裂に思えてきました。

この映画は個人的に期待をしていた映画なだけに、このストーリーの粗さにはちょっと頭を抱えてしまいました・・(-_-;)
ただジェシカ・ビールの水着姿を見て、以外に彼女が巨乳だった事が予定外の眼福でしたけど♪(笑

しかもエンドロールが終った後のあれって・・・・『GOZZILA』や『エイリアンVSプレデター』と同じネタですか・・・(滝汗

お願いだからあそこから『続編』と言う形にだけは繋げないで下さい。

『ステルス』公式サイト

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