
【監督】奥田瑛二
【出演】緒形拳/高岡早紀/杉浦花菜/松田翔太/大橋智和/原田貴和子/津川雅彦
【公開日】2006/12.16
【製作】日本
【ストーリー】
安田松太郎は高校の校長を定年退職した厳格な教育者。しかし幸せな家庭は築けず、アルコール依存症だった妻を亡くし、一人娘からは憎しみをかっていた。人生に悔恨を背負った松太郎は、引っ越したアパートの隣室に母親と二人で暮らしている幸という5歳の少女と出会う。ボール紙で作った擦り切れた天使の羽をいつも背中に付けた幸は、母親に虐待され心を開けなくなっていた。そして松太郎はある日、幸を救い出して一緒に旅に出る・・・
【コメント】
モントリオールの映画祭で3冠受賞と言う偉大な功績を成した奥田瑛二監督の最新作。(自分は初見)
心に自責の念を持つ初老の男性・松太郎が、親の虐待によって心を閉ざした幼女・幸との出会いによって、贖罪の旅を決意すると言うロードムービーとして描かれています。・・・ってロードムービーで括っていいんだろうか・・?(^▽^;)(汗
予告編観た時にも思ってましたけど、やはり中々に重い雰囲気を漂わせる作品です。松太郎の人生の再生と並行して、深刻な社会問題の1つともなっている幼児虐待も痛切に描いていますし、UAverの『傘がない』も、色々な意味で『重さ』の相乗効果を加えている気がする(汗
でも時折音楽がコミカル調になったり、松太郎が『そうじゃない、そうじゃない』と困りながらも、幸を追いかけてスタミナ切れになってしまうシーンなどに、ちょっとだけ可笑し味を感じてしまう所もあります。
また、松太郎と幸が旅をしてる最中に色々と見られる山や川、空といった何気ない風景も印象深く見せていたと思う。季節は秋だったのか、色づいた紅葉が映えておりました。
松太郎を演じた緒形拳の静かなる演技もベテランの風格が漂っていて、多くを語らずともやっぱり存在感ありますねぇ。幸とも最初は不器用なコミュニケーションしか取れなかったけど、旅の途中2人で色々な経験をして行きながら、徐々に打ち解け合っていく姿が微笑ましい。後半で幸と一緒に寝て男泣きするシーンに自分も貰い泣きしてしまいましたヨヨヨ・・

そして天才子役と言う肩書きもあながち間違ってはいない、幸役の杉浦花菜。しかしながら幸の母親の真由美から虐待を受けるシーン等で、彼女が上げる叫び声は観ていてとても辛い・・
虐待を受け続けたため誰にも心を開かず、旅先でも松太郎を何度か困らせてしまう幸の行動は、子供の持つ無邪気な悪戯心の類じゃないので悲痛な思いにも駆られてしまいましたが、そう言う難しい演技を幼いながらも良く表現していたと思いましたので、拳さん同様素晴らしい演じっぷりでした。でもスーパーで
果物潰しするのはいただけないなぁ〜

自分、イチゴはパイナップルの次に好きなのに・・・・どうでもいい事ですけどw
天才子役とベテラン俳優、そして脇を固めていた駄目母の高岡早紀、意味深青年の松田翔太、チョイワル刑事の奥田監督の好演(?)もあって、結構胸を打たれる作品でもあったんですが、最後の結末は妙ぉ〜に『しこり』のようなものが残る終わり方だったんですよね〜。
幸のその後も気になるし、また再び真由美の元へ?・・・なんて思うと凄く心配です。なんせ子供の接し方を問い詰められて
『親がした事と同じようにやってるだけ』なんて最悪な答え方をしただけに、悪い方向ばかり考えてしまいます・・・(−−;)
『長い散歩』公式サイト
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