シン・シティ(評価:◎)

【監督】ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー
【出演】ブルース・ウィルス/ミッキー・ローク/クライヴ・オーウェン/ジェシカ・アルバ/ベニチオ・デル・トロ/イライジャ・ウッド/ジョシュ・ハートネット/ブリタニー・マーフィー
【公開日】2005/10.1
【製作】アメリカ
【ストーリー】
艶やかに輝く高層ビルの光、朽ち果てた裏切りの闇。犯罪以外は何も無い、どこにでもある巨大な街。いつしかそこは“罪の街”シン・シティと呼ばれた。
裏切りと憎しみが渦巻くこの世界を己のルールに従って生きる三人の男は、街を支配する権力に脅かされる女達を守る為、命を賭けた戦いに挑む・・・
【コメント】
ロドリゲス監督がフランク・ミラーにストーカーまがいの交渉をしなければ実現しなかった本作。
アメコミ界の鬼才とも言えるフランクの重い腰を動かすのは並大抵の事じゃなかったでしょう・・・
原作に忠実な再現として、全編に渡ってのモノクローム映像や、コミックの1コマをそのまま取って付けたような各所のシーン等、原作の世界観を損なわせないその徹底振りには恐れ入りました。
シン・シティと言う架空の街を舞台に、三篇に分かれたオムニバス形式で物語は進んで行き、その3つのストーリーそれぞれの主人公がこれまたダンディズムをぷんっぷんに醸し出したおっさんが主人公なものだから、野郎視点からでもあの三人の主人公はとにかく渋すぎる。
個人的にもハリウッド俳優ではゲイリー・オールドマン、日本俳優でも阿部寛、声優でも若本規夫、漫画でもジョセフ・ジョースター、ゲームでもソリッド・スネークと、自分もかなり渋くて濃ゆ~いオッサンは好きなのでツボでしたね(≧∇≦)(笑
そして、実写化のアメコミの中でも本作は一際キャストが多彩でおまけに豪華。
役者の中でも特にミッキー・ロークとベニチオ・デル・トロ、そしてデヴォン青木とこの3人はかなり良かったです☆
ゴールディの仇を討つため、復讐鬼となるマーヴが凄い映えてたし、殺人兵器ミホに到っては『キルビル』のブライドから借りてきたのかどうか定かではありませんが、『服部半蔵ソード』で無法者をバッサバッサと斬り殺りまくってたりと、この二人は多分本作でも1、2を争うキリングマッスィーンですね(^▽^;)(笑
しかも原作者のフランク・ミラーもマーヴ編で出てきた教会の司祭役でカメオしてたりと、遊び心を忘れていないのが嬉しいです♪
でもフランクはミッキーに1発で脳天ぶち抜かれてましたけど・・ちょっと笑ってしまった(^w^;)
しかし10人強もの有名なキャスト陣や、それぞれに交差するストーリー展開など、最初の内はストーリー全体を把握するのにちょっと戸惑ってしまい、時間がかかりました。
R-15指定というのもあり、要所要所のシーンでかなりバイオレンスでグロ~な場面も出てきて、本当に刺激が強い映画です。ドワイトやゲイルのように『うえっ』と言ってしまいそうです。
モノクロじゃなく、全編カラーだったらもっとヤバイでしょうね。それも踏まえた上での斬新な映像表現だったのかは分かりませんが、けど今回のモノクロ表現は観辛いと言う要素も無く逆に新鮮でしたね。
本作は既に制作が決定していると言う続編も気になりますし、そうなったら今度は冒頭とラストしか出番が無かったジョシュ・ハートネットにもっと出番を多くして欲しいですね。
後ミホはもっと武装を強化して、またキリングマッスィーンっぷりに拍車を掛けて欲しいし・・・・・・・・・・・・・一言でいいから喋って欲しいです(笑
『シン・シティ』公式サイト