ザ・リング2(評価:○)
【監督】中田秀夫
【出演】ナオミ・ワッツ/サイモン・ベイカー/デイヴィット・ドーフマン/シシー・スペイセク/エリザベス・パーキンス
【公開日】2005/6.18
【製作】アメリカ
【ストーリー】
あの忌まわしき事件から半年後。レイチェル(ナオミ・ワッツ)と息子エイダン(デイヴィット・ドーフマン)は、オレゴン州の海辺の町アストリアに引っ越し、新しい生活を始めようとしていた。
だが、時を同じくして町では数十年ぶりの怪死事件が発生していた。顔を異様に歪めて死んでいた10代の少年の姿を見たレイチェルは、半年前のあの『呪われたビデオテープ』の事件を思い出し、言いようの無い恐怖に包まれる。そして息子エイダンもまた奇妙な気配を周囲に感じ始めていた・・
【コメント】
監督に日本版『リング』の中田秀夫を迎え、ハリウッド版の完全オリジナルストーリーとして誕生した前作『ザ・リング』の続編。
う~・・ん・・(-_-;)ですがこれは続編と呼ぶには些かスケールが小さすぎるのでは・・?
期待していた分、観た後同じ位に失望感が込み上げて来ました。米で興収が前作の半分くらいしか取れなかったのも納得してしまいましたし・・
サマラが井戸に投げ込まれる前の出生の秘密、息子を救う為その秘密を追うレイチェル。とんとん拍子に進んでいくストーリー展開はあまり驚愕の事実!!と言うような場面も見られず、イマイチ淡白でした。
そもそも『リング』の恐怖のキモとも言える『呪われたビデオテープ』も、中盤辺りになるとまるで役目が終ったかのように(その通りなんだけど)殆ど意味を成さない存在になってしまった・・
オリジナルストーリーだから仕方ないって言ってしまえばそれまでですが、せめてもう少しテープの存在を強調して欲しかったですね。あのテープあってこそのリングだとも思うから。
ただハリウッド版のオリジナルストーリーと言っても、所々の場面には中田監督『らしい』日本版のリングを彷彿とさせる演出が施されていたのは良かった・・と言うかせめてもの救いだった(^_^;)
今回のサマラは顔を前髪で思い切り隠していて、これは邦版の『貞子』を意識しているかのようでもあり、個人的にはこっちのサマラの方が不気味さが増している気がして良かったですね♪終盤の井戸からサマラが這い上がって来るシーンは日本独特のゴシックホラー系の動きに近かったような(笑
更に今回は『水』が結構重要な役割を果たす為に、その水の演出には力が入っていたようにも思えます。風呂場の水が上に舞いあがっていくCGも結構凄かったと思いますし♪
とまあこんながっかり半分、面白さも半分と言った感じで少々期待していたものと違っていましたが、普通に面白かった程度ですね。肝心要の『怖さ』や『驚き』といった場面も少なく、むしろレイチェルとエイダンの親子の愛と絆を描いているような感じなので、それが恐怖演出を若干低めにしている理由なのでしょうかね?
『3』では同じテツを踏まないようにしてほしいものですね。
『ザ・リング2』公式サイト