エクスマキナ(評価:◎)

【監督】荒牧伸志
【声の出演】小林愛/山寺宏一/岸祐二/沢城みゆき/五十嵐麗/高島雅羅
【公開日】2007/10.20
【製作】日本
【ストーリー】
2138年。非核大戦によって、人類はその半数が死滅。負傷した多くの人々は一部機械化されて<サイボーグ>として再生した。平和都市オリュンポスの特殊部隊・ES・W・A・Tに所属するデュナンとブリアレオス。先の大戦で負傷したブリアレオスの体が機械化しても変わらず愛し合う二人の前に、機械化する前のブリアレオスに瓜二つのバイオロイド・テレウスがES・W・A・Tに新たに配属され、デュナンはテレウスと一時的にパートナーを組む事となる。
一方、オリュンポスを中心に謎のテロ事件が相次ぐ中、オリュンポスは世界平和のために全世界の衛星の統括を提案する・・・
【コメント】
ジョン・ウーも一枚噛んでいるアニメなので、『ブロークン・アロー』や『フェイス/オフ』なんかで見られた男臭い一対一の対決シーンも含まれてるのかなと期待していましたがぬか喜びでした(^^;)アドレナリンがプンプン出て来るようなガチバトルはありませんでしたけど、ロボットダイスキーな自分にとっては別なアドレナリンが出て来て興奮してしまいました。
このエクスマキナの情報を初めて知った時は、監督である荒巻伸志が3年前に作った『アップルシード』の続編だと思っていましたけど、本編を観る限りだと前作でバイオロイドが生殖機能を宿した事などが丸投げされてるようで、あまり続編という形にも見えなかったですね。どっちかと言えば世界観が同じで独立したもう1つのアップルシードという風にも見る事ができます。
でも前作のストーリーをあまり絡めず、1話完結型のようにした方が予習もしなくて済みそうですし、初めて観る人にもとっつき易い感じがあり、そういったメリットもあると言えばあるので、観た後だとそのスタンスの方が悪くないんじゃないかな?とも思っちゃいました。
声優の方でもブリアレオスの声が小杉十郎太ではなく山寺宏一になっていたりと若干の変化があったものの、これも個人的には許容範囲内。山ちゃんverでは小杉verと違い、なんかブリが若々しいイメージに見えてしまいましたが、山ちゃんの声でもやはりカッコ良いブリだったのは変わらずのようで良かったです。
アップルシードでも圧倒的だったフルCGの映像は本作でもお馴染みで更に進化しているのが感じ取れます。オリュンポスの街並みの細かい描写や、サイボーグやランドメイドといった機械の緻密さも目を見張るものがありますね。
ただ表情の豊かさといった点では、同じくフルCGアニメで以前観た『べクシル 2077 日本鎖国』の方が心なしか勝っているような気がしますが、その反面ハードなアクションシーンによって観る者を釘付けにするのではないでしょうか?ジョン・ウーが参加してるだけに(笑
冒頭でデュナン達が教会の中で戦闘をするシーンもその1つですし、パートナーのブリアレオスと共になんともスタイリッシュなアクションを見せてくれます♪でもちょっと弾ばら撒きすぎなんじゃないかな?とプチツッコミを入れたくなるシーンでもありましたね(笑
それと後半辺りになると自分の好きな展開にもなってとても面白かったっ♪世界の危機を救うため、デュナンとブリアレオス、そしてバイオロイドのテレウスと3人で悪の親玉の下へ向かう際のアクションが、ロボット好きな自分のセンサーにかなりビビッ

少しくどいようですけど、メカ好きな自分としてはアップルシードよりもカッコイイメカやマシンがたくさん出て来て、尚且つアクション性も増していた点では前作よりも評価が良い方です。でも考えると自分ってアップルシードの時も同じ部分しか注目してなかったような気がするんですよねぇ~・・( ̄▽ ̄;)。メカ好きの評価は実に単純だわっ

デュナンとブリのラブストーリーに関しても、時折邪魔だと思う箇所もあったのが正直な所でもありますし、人間の頃のブリと瓜二つなテレウスという存在がいるのですから、そのラブストーリーの面も強くする気があったのなら、デュナンを巡ってブリとテレウスの三角関係

『エクスマキナ』公式サイト

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