LIMIT OF LOVE 海猿(評価:◎)

【監督】羽佳英一郎
【出演】伊藤英明/加藤あい/佐藤隆太/大塚寧々/吹越満/浅見れいな/美木良介/石黒賢/時任三郎
【公開日】2006/5.6
【製作】日本
【ストーリー】
潜水士となって早2年。海上保安官の仙崎大輔は、恋人である伊沢環菜との将来に悩みながらも、現在は鹿児島・第十管区で吉岡哲太と共に海難救助の最前線で働いていた。そんな中、鹿児島の沖合い3kmで乗員乗客620名を乗せた大型フェリー船が座礁。沈没まで残された時間はわずか4時間。更に船内には195台の車両が積載されており、引火すれば大惨事になる恐れがあった・・バディの吉岡と救難活動をしていたその時、仙崎は偶然にも船に乗り合わせていた環菜を発見する・・・
【コメント】
シリーズファイナルと言うだけあり、スケールの大きさは前作の劇場版やTVドラマ以上っ♪そんでもってハンカチも持っていけば良かったかもです・・・ちょっと泣けてしまいますた(TоT)
『海猿』は2004年に劇場版第1作。2005年にTVドラマでも好評。そして2006年の本作と続いているのですが、登場人物の関係などを無視すれば、本作だけでも十分理解できる作品だと思います。
自分はTVドラマだけ未見なのですが、主人公の仙崎と、ヒロインの環菜だけ覚えていても事足りた気がしました。バディの吉岡や指揮官の下川などはTVドラマ版から通しての登場らしく初見でしたが、あまり問題ありませんでしたね。
前作の劇場版は仙崎が潜水士を目指し、大部分が仲間達との友情や葛藤を描いていたのですが、『LIMIT~』では仙崎も立派な潜水士となっているので、ストーリーの大部分が大型フェリー・くろーばー号での緊迫感ある海難シーンを描いています。
比較すると設定がガラリと変わっちゃってるように見えるんですが、本格的なのは相変わらず。CGやセットを使ったくろーばー号は、鹿児島の街並と合わせても違和感を感じさせないくらい自然なものでしたし、船内に取り残された仙崎と吉岡達にも、災難やトラブルが『はい次はい次』とわんこそばのように降りかかって来て、適度に落ち着かせない所も海洋アクションとしては良く出来ているかなと思います。
仙崎役の伊藤英明や、他の潜水士達も自分で潜水やダイビングシーンを演じてただけはあり、『やらせ』の無い迫力あるシーンも見所ですね♪
また、要救助者で仙崎らと一緒に船内に取り残される本間役の大塚寧々と海老原役の吹越満は、妊婦と負傷者と言う、過酷な状況の中で更に過酷さを煽るような役所にしか見えませんでしたが、恋研(恋愛研究部)の話や年齢をサバ読みしてた本間さんは合間に笑いを取ってくれる結構面白い人でした♪
環菜との恋愛模様が若干少なめではありましたけど、船内での仙崎の告白と環菜の涙はかなりウルッと来てしまった自分。青臭いセリフの数々もこの際、涙を誘うスパイスだと思えば楽しめてしまいます。
最後のエンドロールでも、前作と同じカチンコを持った出演者のオマケ映像が流れ、和んだ形で終わらせてくれる『LIMIT OF LOVE 海猿』はとてもイイ良作映画♪
デカイ興行収入も期待できそうですハイ♪
『LIMIT OF LOVE 海猿』公式サイト
