ファイヤーウォール(評価:○)

【監督】リチャード・ロンクレイン
【出演】ハリソン・フォード/ポール・ベタニー/バージニア・マドセン/メアリー・リン・ライスカブ/ロバート・パトリック
【公開日】2006/4.1
【製作】アメリカ
【ストーリー】
シアトルの銀行でコンピューター・セキュリティの専門家として働くジャックは、ある日銀行の資産を狙う強盗グループにより家族を人質にとられてしまう。犯人の目的はジャックが自ら構築した銀行の盗難防止システムへ侵入させる事だった。愛する妻と子供達は自宅に監禁され、監視下に置かれた絶望の状況の中、ジャックは完璧に作られたシステムへ入り込む方法を探し出すとともに、犯人たちの隙を見て家族を助け出そうとする・・・
【コメント】
ネット・バンキングやネット犯罪が珍しくも何とも無くなった現代、この映画もある意味、銀行の顧客データとか個人のプライバシー等の重要なものが、こんなにも簡単に取れちゃうんですよと、万全のように思えるセキュリティの脆さ、そのセキュリティの盲点を突かれた時の危険性を訴えているかのような映画でした。
銀行を舞台に自身が作った最高のセキュリティ・システムを巡り、凶悪犯との緊迫した頭脳戦を描いた本作。
主演のハリソン・フォードは、今までに色々なヒーロー役をこなしてきましたが、今回は銀行で働き、そして家族を何よりも愛する普通ぅ~~のお父さんジャックを演じています。六十路を越えるとお父さん役が妙にハマり役になってきていますが、そんな彼はやっぱり本作のようなサスペンスアクションものが一番似合いますね。
凶悪犯達によって家族を人質に取られ、銀行の完璧な防犯システムをハッキングして1億ドル引き出されたりと、前半は犯人達にかなり利用されっぱなしなジャックパパなんですが、後半は犯人を逆に揺すり、あの戦う大統領ばりに孤軍奮闘するパワフルパパに変貌します。最後のアクションシーン等も殆ど彼がやっていたように見えましたし、ハリソンもジャッキー・チェンと同じく、年を感じさせない激しいアクションを披露してくれてそこは見応えありましたね~♪
キャストではハリソン・フォードの他に、犯人グループの首謀者ビル・コックス役にポール・ベタニー。冷徹且つ狡猾な犯人ビル・コックスが、ハリソン演じるジャックパパと同じくらいハマリ役。最後に魅せるハリソンとのガチバトルシーンも凄い♪5月公開の『ダ・ヴィンチ・コード』でも不気味な悪役シラスに期待したいです。
そして自分の中ではいつもT-1000型(笑)なロバート・パトリックも出演してましたが、ちょっと役所が少ないっ!!ハリソンに突き飛ばされて頭を強打するシーンだけが印象的かな?(汗
後、ジャックの秘書役を演じていたメアリ-・リン・ライスカブと言う女優さんが、どことなくレニー・ゼルウィガーに似てたのも気になっちゃいました(^▽^;)
二転三転なストーリー展開でも無く、盛り上がりも今ひとつな内容ではありますけど、手堅い直球サスペンスアクションとしては普通に面白かった作品ですね♪
しかしハリソンもあれだけ動けるなら、インディ・ジョーンズ最新作でも大丈夫そうな気がしてきました。
頑張れハリソン!御年63歳!
『ファイヤー・ウォール』公式サイト
