デッドプール2

【監督】デヴィッド・リーチ
【出演】ライアン・レイノルズ/ジョシュ・ブローリン/ザジー・ビーツ/モリーナ・バッカリン/ジュリアン・デニソン/レスリー・アガムズ/T・J・ミラー/ブリアナ・ヒルデブランド/カラン・ソーニ/忽那汐里/ステファン・カピチッチ
【公開日】2018年6月1日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
最愛の恋人ヴァネッサを取り戻し、悪党をこらしめながらのんきに過ごすデッドプールの前に、未来から来たマシーン人間のケーブルが現れる。大好きなヴァネッサの為にまっとうな人間になると決めたデッドプールは、ケーブルが狙う不思議な力を持つ少年を守ろうと、特殊な能力があるメンバーだけのスペシャルチーム「エックス・フォース」を作る・・・。
ゴアなアクションにお下劣な下ネタ多数、そして他作品をディスるのも当たり前とヒーロー作品にそぐわないような要素のオンパレードなれど、逆にそういう誰もやらなかった事を平然とやってのけてもいたせいか、一気に人気作(?)ともなった『デッドプール』。視線を観客に向ける語り口や毒舌も凄いのでなんか観る人を選ぶ感じではあるんですが、それでもおふざけ一辺倒じゃない内容もちゃんとありますし、本作も個人的には前作以上に頬が緩みっぱなしでもあって見応えはとてもあった次第です^^
今回は未来からやってきた半人半機のヴィラン・ケーブルに命を狙われる子供を守るために奮闘するといったもので、これだけ聞く限りですと某SF作品なんかをすぐ思い浮かべてしまうんですが、そんなデップー版〇ーミ〇ーターは作風に似合わないシリアスさなんかを盛り込みながらもお馴染みのマシンガンなトーク、そしてキャラクター達とのやり取りなども相変わらず楽しいですから、ノリとテンポがすこぶる良くてやはりグイグイと引き込まれてしまった。
個人的に今回はニューカマー達の魅力も大きく出ていたように思えまして、前作は凄い面白かったもののデップーの存在感が良くも悪くも突出してたので、コロッサスやネガソニック、あと敵対するヴィランもあんまり印象に残るものじゃなかったんですよねぇ。その点本作のニューカマー達は見せ場多しでして、デップーと敵対するケーブルは未来からやってきたという背景もあるのでミュータントとは違うハイテクな武器やガジェットを使いこなすスタイルがカッコ良く、かつ演じてるのもアベンジャーズで巨悪サノスを演じてたのが記憶に新しいジョシュ・ブローリンですから、公開時にも鑑賞すると結構タイムリーな配役にも見えてしまいますね。劇中でもデップーにサノスの事をイジられてたからそれもまた可笑しかったわけで。
あとデップーが結成したXフォースなるチームもありましたけど、これが一番笑っちゃったかなぁw予告編とかでもヘリからダイブしてカッコイイチームにも見えたんですが、フタを開けると実はその後が散々というか惨状と言うか、なんともお粗末なチーム壊滅にもうお腹痛くなっちゃいましたし、サプライズなカメオを合間にも入れて来るわで、なんか違う意味で彼らもまた見せ場を作っていたかも・・・^^;。唯一ドミノというミュータントだけがその中で生き残りましたけど、個人的には彼女が本作で一番魅力的に見えちゃいましたねぇ♪ボンバヘアフロも充分インパクトがあり、逆に地味だと言われてたミュータント能力に関しても中盤のカーチェイスシーンなどで驚きの活用がなされていたので、デップーに負けず劣らず彼女も本作でかなり目立っていたんじゃないかなと思ったのでした。
本作では恋人のヴァネッサが早い段階で退場してしまったので前作のようなラブストーリーには力を注げなかったようですけど、ただその分新しいキャラクター達やコロッサスらX-メンメンバーとの関わりが増えてたように見えましたし、ケーブルに狙われる子供の未来を案じて体をめちゃくちゃ張りまくるヒーローらしい行いもしていたので、ラブは少なかったけど友情と絆は増していた良続編♪デヴィッド・リーチ監督の手腕もさすがといった所で、デップーアクションの見せ方は過激さの中にスタイリッシュも加わって更に洗練されていたようにも感じてしまった。
次回作の告知映像とかは最後にありませんでしたが、代わりに主演のライアン・レイノルズの過去の汚点(?)を消し去る荒業で〆るサービス精神も満点で本当に純粋に面白かったなぁ^^これは今年のベスト作品の一つにしたいかもですね♪